Nuance® RealSpeak™ のビルトイン バージョンを使用することで、テキスト レイヤーを含む PDF ファイルの読み上げを実行できます。
インストール時にインストールされるのは、英語、フランス語およびドイツ語のモジュールのみです。その他の言語については、DVD からモジュールをインストールするか、Power PDF の Nuance Web サイトからダウンロードしてください。インストール後にこれらをインストールする場合は、プログラムの Setup.exe ファイルをダブルクリックして [変更] をクリックします。Windows コントロール パネルからは、[アンインストール] のみを選択できます。TTS パックがインストールされていない言語のドキュメントの読み上げを要求すると、それをインストールできるリンクを受け取ります。
デフォルトの読み上げパラメーターを設定するには
[ファイル] > [オプション] > [スピーチ] > [テキストからスピーチ] を選択して、言語、声、ボリューム、および速度を指定します。ここで、アクセシビリティの範囲をドキュメント全体にするか、または最初の複数のページのみにするかを設定でき、さらに、タグを使用して読み上げ順を定義するかどうかを決定できます。
現在の読み上げパラメーターを設定するには
[ファイル] > [情報] を選択して [プロパティの編集] をクリックし、[読み取り中] タブを開きます。読み上げ順 (左から右または右から左)、および読み上げるドキュメントの言語を指定します。
テキストの読み上げを実行するには
[詳細処理] > [音声での読み上げ] を選択して、次のツールを選択します。
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現在のページの読み上げ - 現在のページを初めから終わりまで読み上げます。
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ドキュメントの最後への読み込み - 現在のページの先頭からドキュメントの最後まで読み上げます。
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ファイルへの読み込み - ドキュメントのすべてのテキストを読み上げた mp3 ファイルを、名前を付けて保存できます。
読み上げを開始すると、[PDF の読み込み] ツール バーが表示されます。
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このツール バーには、次のコントロールがあります (左から右)。
停止 - 読み上げを停止します。(Esc キーを押しても読み上げが停止します)
一時停止 - 読み上げを一時停止します。一時停止すると、ボタンが [再開] に変更されます。
前のページ - 前のページの先頭にジャンプします。
前の段落 - 前の段落の先頭にジャンプします。
次の段落 - 次の段落の先頭にジャンプします。
次のページ - 次のページの先頭にジャンプします。
イメージのみの PDF の読み上げ
イメージのみの PDF ファイルやページを読み上げるには、PDF が検索可能になっている必要があります。
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[ホーム] リボンの右側にある [検索] ツールを使用して、PDF ドキュメントまたはページが検索可能かどうかをテストします。[簡易検索] を選択して、PDF テキスト (注釈以外) に含まれる語句を入力します。検索した語句が見つからない場合は、PDF を検索可能にする必要があります。
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隣接するグループの [検索可能な PDF の作成] ツールを使用して処理を実行します。これにより、PDF の内容を読み上げることができるようになります。
タグ構造による読み上げ順
通常は、アプリケーションに組み込まれているアルゴリズムによって読み上げ順が決定されます。ただし、読み上げ順は、ドキュメントのタグ構造によって定義することができます。
これを利用するには、[ファイル] > [オプション] > [テキストからスピーチ] を選択し、[読み取りにタグを使用] チェック ボックスをオンにします。
タグ構造を使用して PDF を読み上げるとき、アプリケーションでは次の仕組みが使用されます。
テキスト要素: 代替テキスト プロパティを読み上げます。これが利用できない場合、プログラムは、現在の (実際の) テキスト プロパティを読み上げます。これが利用できない場合、指定されたタグのテキスト内容を読み上げます。
テキスト以外の要素 (たとえば、イメージ):これらの要素にはテキスト内容が含まれないため、上記のステップのうちの 2 つのみが場合により適用されます。つまり、代替テキストが読み上げられ、代替テキストがない場合は、実際のテキストが読み上げられます。Word ([図の書式設定] ダイアログ、[Web] タブ) で適切な設定を使用して、Word 文書からこのような PDF 要素を作成した場合、その PDF 要素には代替テキストが含まれます。これ以外の場合、関連する要素の [プロパティ] ダイアログ ボックスの [タグ] タブを使用して、代替テキストを手動で指定する必要があります。
PDF 読み上げ機能により特別に処理される特定タイプのタグがあります。これには、以下が含まれます。
テーブル:読み上げにより、最初にテーブルが説明されます (列と行の数)。次に、特定の "見出し" を含むテーブル ヘッダーが読み上げられます。その後、左から右および上から下の順にセルが読み上げられます。実際のセルの内容が読み上げられる前に、関連するヘッダー セルの内容が読み上げられます。これは、すべてのセルに対して繰り返し行われます。
見出し:各見出しが読み上げられる前に、そのレベルが示されます。
番号付けされたリストまたは箇条書きリスト:最初に、リスト要素の番号が示され、次にリスト要素自体が読み上げられます。
フォーム フィールド:読み上げでタグを使用する場合、タグ付けされたフォーム フィールドのみ読み上げられます。タグなしのドキュメントでは、ドキュメントの内容が読み上げられた後、すべてのフォーム フィールドが読み上げられます。
注釈:タグ付きのドキュメントでは、タグが付けられた注釈のみ読み上げられます。タグなしのドキュメントでは、すべての注釈が読み上げられます (フォーム フィールドがある場合は、フォーム フィールドが読み上げられた後に、読み上げられます)。
Word から [Nuance PDF] リボンを使用してタグ付き PDF ファイルを生成すると、これらのタイプのタグが作成されます。製品に組み込まれているレイアウト アナライザーは、これらのタイプのタグを検出できません。
注
検証済みの完全なタグ構造がある場合、タグ定義の読み上げ順を使用することをお勧めします。
Jaws® を使用した読み上げ
Jaws ソフトウェアは、インターフェイス要素のテキスト、およびドキュメントの内容を読み上げるためのスクリーン リーダー アプリケーションの 1 つで、最も広く使用されています。Jaws がご使用のコンピュータにインストールされている場合、このプログラムは Jaws と緊密に連携して動作します。
Jaws による PDF の読み上げを、プログラムに組み込まれた、タグによるドキュメント読み上げ機能の代わりに使用できます。Jaws が実行中であれば、PDF が開かれるとすぐにその内容の読み取りが開始されます。この読み上げ方式では、次のキーボード操作を使用できます。
左方向キー: 前の語句を読み上げる
右方向キー: 次の語句を読み上げる
上方向キー: タグ ツリー内の前のコンテンツ要素を読み上げる
下方向キー: タグ ツリー内の次のコンテンツ要素を読み上げる
Ctrl + UP: 前のタグのコンテンツを読み上げる
Ctrl + DOWN: 次のタグのコンテンツを読み上げる
PageUp: 前のページの最初のコンテンツ要素を読み上げる
PageDown: 次のページの最初のコンテンツ要素を読み上げる
Home: ドキュメントの最初のコンテンツ要素を読み上げる
End: ドキュメントの最後のコンテンツ要素を読み上げる
Esc: 読み上げをキャンセルする
Jaws を使用して読み上げる PDF ドキュメント全体を解析すると、予定よりも長い時間がかかる場合があります。1 部分で読み上げるテキストの量を制御するには、[ファイル] > [環境設定] > [スピーチ] > [テキストからスピーチ] に移動して、[ユーザー補助] グループでページ制限を設定します。ドキュメント全体を指定するか、または 1 ページ目からのページ数を指定します。PDF 全体を選択すると、読み上げは 5 ページ分進みます。これらのセクション間を移動するには、Ctrl + PageDown キーおよび Ctrl + PageUp キーを使用します。
ヒント
PDF 文書の一部のみをサウンド ファイルに保存するには、最初に [文書を分割] を使用します。
注
この製品は、インストール時に選択した言語でテキストを読み上げます。[ファイル] > [オプション] > [スピーチ] > [テキストからスピーチ] で、読み上げる言語を変更できます。
適切なバージョンの Nuance® RealSpeak™ または OmniPage をコンピュータで使用できる場合は、提供される言語と声を選択できます。