Kofax SignDoc の使用

Kofax SignDoc 統合は、Power PDF Advanced 機能セットで利用できます。

SignDoc を介してドキュメントを送信したり、互換性のある署名パッドまたは署名イメージ ファイルを使用してドキュメントに署名したりする場合は、SignDoc 統合を使用します。送信するには、SignDoc アカウントが必要です。

署名を受けるドキュメントを送信する前に、「SignDoc サーバーの URL および証明の準備」の手順に従って、SignDoc サーバーの URL と資格情報を準備する必要があります。この作業が終わったら、受信者と署名フィールドを含むアクティブなドキュメントから SignDoc パッケージを作成し、SignDoc を介して送信することができます。

 

重要: SignDoc サーバーには、自己署名 SignDoc 証明書が付属していますが、信頼済みのルートとしては使用できません。信頼済みの証明書を追加するには、「SignDoc で認可済み証明書を使用するための準備」を参照してください。

 

SignDoc で認可済み証明書を使用するための準備

Power PDF で SignDoc を使用するときに認可済み証明書を使用するには、次の操作を実行します。

  1. CA (認証局) から証明書を取得します。
  2. 署名に独自の証明書を使用するように SignDoc サーバーを設定します。設定については、SignDoc サーバーのドキュメントを参照してください。
  3. Power PDF を実行しているコンピューターの Windows 証明書ストアにルート証明書を追加します。
  4. [ファイル] > [オプション] > [署名] > [署名] に移動して、[検証][詳細] をクリックします。

    [署名の検証] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. [Windows 統合] で、次のチェック ボックスをオンにします。
    • 署名の検証

    • 証明済みドキュメントの検証

     

    ヒント: 代替方法として、[セキュリティ] > [ID と証明書] > [信頼済み ID] にある [信頼済み ID] にルート証明書を追加することができます。これを信頼済みルートとして設定することが重要です。

     

  6. [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

これで、SignDoc にこの証明書を使用する署名を追加できるようになりました。

SignDoc サーバーの URL と資格情報の準備

これは 1 回限りの操作です。繰り返す必要があるのは、次の場合に限られます。

  1. 署名するドキュメントを開きます。

    SignDoc は常にアクティブなドキュメントで機能します。

  2. [セキュリティ] タブの [署名と証明] グループ にある [SignDoc] をクリックします。
  3. ドロップダウン リストで [Kofax SignDoc で送信] を選択します。
    [SignDoc で送信] パネルが表示されます。
  4. パネルのツールバーで [SignDoc オプション] (Kofax SignDoc アイコン) をクリックします。

    [SignDoc オプション] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. [サーバー URL] ボックスにサーバーの URL を入力します。

     

    注: URL は、プロトコル スキーム (http:// など)、SignDoc サービスの基準パス、およびポート番号で構成されます。

     

  6. 必要に応じて [現在のユーザーのクリア] をクリックして、ログインするために以前に使用した証明書をクリアします。
  7. [OK] をクリックします。

    Power PDF Advanced は URL を検証し、正常に機能する場合は、永続的に使用できるように保存します。URL が応答しない場合は、ダイアログ ボックスの下部にエラー メッセージが赤で表示され、ダイアログ ボックスは開いたままになります。URL を編集して、もう一度実行しください。

  8. パネルのツールバーの [SignDoc にサインイン] (SignDoc の受信者を追加アイコン) をクリックします。

    [サインイン] ダイアログ ボックスが表示されます

  9. [アカウント ID] ボックスに Kofax の SignDoc アカウント ID を入力します。
  10. [ユーザー ID またはメールアドレス] ボックスに、ユーザーに割り当てられている ID または電子メール アドレスを入力します。
  11. [パスワード] ボックスにユーザー パスワードを入力します。
    1. 必要に応じて、[表示] チェック ボックスをオンにして、マスクされていないパスワードを表示します。
  12. [サインイン] をクリックします。

    Power PDF Advanced は資格情報を検証し、正常に機能する場合は永続的に使用できるように保存します。資格情報が有効でない場合は、ダイアログ ボックスの下部にエラー メッセージが赤で表示され、ダイアログ ボックスは開いたままになります。資格情報を編集して、もう一度実行することができます。

SignDoc を使用したドキュメントの送信

この機能を使用するには、有効な Kofax SignDoc アカウントとインターネット接続が必要です。

署名を受けるドキュメントを送信する前に、「SignDoc サーバーの URL および証明の準備」の手順に従って、SignDoc サーバーの URL と資格情報を準備する必要があります。この作業が終わったら、受信者と署名フィールドを含むアクティブなドキュメントから SignDoc パッケージを作成し、SignDoc を介して送信することができます。

  1. [セキュリティ] タブの [署名と証明] グループ にある [SignDoc] をクリックします。
  2. リストで [Kofax SignDoc で送信] を選択します。

    [SignDoc で送信] パネルが表示されます。

  3. [SignDoc で送信] パネルの [パッケージ] で、Kofax SignDoc パッケージの詳細を編集します。これらの詳細は、電子署名要求の電子メールで使用されます。
    1. [名前]: 作成する SignDoc パッケージの名前。
    2. [説明]: SignDoc パッケージの説明。
    3. [件名]: 署名者に送信される通知メールの件名行に表示されるテキスト。
    4. [メッセージ]: 署名者に送信される通知メールのメッセージ本文に表示されるテキスト。
  4. [受信者] のリストに、すべての署名者と承認者を追加します。
    1. [新しい受信者を追加] (SignDoc の受信者を追加アイコン) をクリックします。

      [SignDoc の受取人] ダイアログ ボックスが表示されます。

    2. [名前] ボックスに名前またはニックネームを入力するか、以前に使用したものを選択します。

       

      注: Power PDF を再起動すると、このボックスに入力された最近の名前が 10 個保存されます。

       

    3. [電子メール] ボックスに受信者の電子メール アドレスを入力するか、以前に使用したものを選択します。
    4. [OK] をクリックします。

      受信者は、アクティブな (ハイライト表示された) リスト項目としてリストに表示されます。

    5. 受信者のロールを選択します。
      • 署名者 (デフォルト)

      • 承認者

    6. 必要に応じて、前述の手順を繰り返して、受信者を追加します。
    7. 受信者を削除するには、受信者を選択して [受信者を削除] (SignDoc の受信者を削除のアイコン) をクリックし、確認ダイアログ ボックスで [はい]をクリックします。
    8. 受信者を削除するには、[受信者を編集] (SignDoc の受信者を編集アイコン) をクリックします。

      [受信者を編集] ダイアログ ボックスが表示され、上記の手順に従って [名前] および [電子メール] フィールドを編集できるようになります。

    1. 必要に応じて [任意の順序で完了できます] チェック ボックスをオフにして、一覧表示されている順番で署名者に通知するようにします。

      [任意の順序で完了できます] チェック ボックスをオフにすると、[受信者を上に移動] (SignDoc 受信者を上に移動アイコン) および [受信者を下に移動] (SignDoc 受信者を下に移動アイコン) ボタンが使用可能になります。これらのボタンを使用して、選択した受信者のリスト内の位置を変更します。

  5. [署名フィールド] の下に署名フィールドを追加します。
    1. [受信者] の下のリストで、署名フィールドを割り当てる受信者を選択します。

       

      注: [署名フィールド] の下のリストに、現在選択されている受信者のフィールドが表示されます。

       

    2. 署名を配置するアクティブなドキュメント内の対象ページに移動します。
    3. [新しい署名フィールドを追加する] (SignDoc 署名フィールドの追加アイコン) をクリックします。

      マウス ポインタが十字に変わります。

    4. (マウスボタンを押したまま) 十字ポインタでクリックして、ページに署名用の四角形を描画します。

      新しい署名フィールドが赤で表示されます。このフィールドは、[署名フィールド] リストの項目としても表示され、[Page pagenumber] ラベル というスキームに従って名前が付けられます。ラベルについては、以下の [ラベル] ボックスで説明します。

       

      注: 現在選択されているフィールドは常に赤で表示されます。

       

    5. 選択したフィールドの署名をオプションとして設定するには、[必須] チェック ボックスをオフにします。

      新しく作成された署名フィールドでは、このチェック ボックスがデフォルトでオンになっています。

    6. 必要に応じて、[ラベル] ボックスにラベルを追加して、署名フィールドを区別しやすくします。

      このテキストは、署名フィールド リスト項目の名前内の pagenumber の後に表示されます。

    7. 必要に応じて、前述の手順を繰り返して、署名フィールドを追加します。
  6. [パッケージを受信者に送信] (SignDoc パッケージの送信アイコン) をクリックします。

    [Kofax SignDoc で送信] ダイアログ ボックスが開き、[パッケージ ログ] が表示されます。テキストにエラー メッセージが含まれる場合があります。操作が成功すると、最後の行に次のメッセージが表示されます。

    Signing package created and sent to recipients.
    

     

  7. これでドキュメントは他の受信者待ちの状態となります。SignDoc Web サイトにアクセスして、ステータスを確認します。

[Kofax SignDoc] - [署名] を使用したドキュメントの署名

Power PDF を使用するには、互換性のある署名パッド デバイスと署名 (デジタル ID) がインストールされている必要があります。

  1. 署名するドキュメントを開きます。
  2. [Kofax SignDoc で署名] - [署名] を選択します。
  3. (マウスボタンを押したまま) 十字ポインタでクリックして、ページに署名用の四角形を描画します。

    [Kofax SignDoc で署名] ウィザードが表示されます。

  4. [署名者の名前] ボックスに署名者の名前を入力します。
  5. 署名パッドを使用して本人の署名を提供するように署名者に指示します。

     

    注: 署名デバイスは、視覚的な表現だけでなく、速度や強度などの手書きの他の点も処理します。

     

    ダイアログ ボックスに手書きが表示されます。

  6. 終了したら、[次へ] をクリックします。

    ウィザードは次のページに進みます。

  7. [デジタル ID] [名前] リストで証明書を選択し、署名者に提供します。
    1. 必要に応じて、[詳細] をクリックして、[証明書の詳細] ダイアログ ボックスを表示し、証明書情報を監視します。
    2. 選択した証明書にパスワードが必要な場合は、[パスワードの確認] ボックスに入力します。
  8. [署名] をクリックして、署名プロセスを終了します。

[Kofax SignDoc] - [イメージ] を使用したドキュメントの署名

イメージ ファイルに保存された署名を使用して、ドキュメントに署名できます。

  1. 署名するドキュメントを開きます。
  2. [Kofax SignDoc で署名] - [イメージ] を選択します。
  3. (マウスボタンを押したまま) 十字マウス ポインタでクリックして、ページに署名用の四角形を描画します。

    [開く] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. 署名を含むイメージ ファイルを選択して、[開く] をクリックします。

    [Kofax SignDoc で署名] ウィザードが表示されます。

  5. [デジタル ID] [名前] リストで証明書を選択し、署名者に提供します。
    1. 必要に応じて、[詳細] をクリックして、[証明書の詳細] ダイアログ ボックスを表示し、証明書情報を監視します。
    2. 選択した証明書にパスワードが必要な場合は、[パスワードの確認] ボックスに入力します。
  6. [署名者の名前] に入力して、[保存] または [名前を付けて保存] をクリックします。

選択した領域に、署名者の印刷された名前とともに署名が表示されます