イメージ圧縮

ファイル サイズを小さくするには、次に示す方法でイメージ圧縮を設定します。

PDF Create には、イメージ品質とファイル サイズの間で最もバランスの取れた設定を選択するためのオプションがあります。圧縮率が高ければ、その分ファイルは小さくなりますが、品質も低下します。元のイメージの品質を保つ場合には、ロスレスを選択する必要があります。

 

圧縮管理

 

このプログラムでは、以下の圧縮管理があらかじめ定義されています。

ロスレス (レベル 100)

高品質 (レベル 75)

中品質 (レベル 50)

低品質 (レベル 25)

イメージ プレースホルダー (レベル 5)

イメージなし (レベル 0)

 

自動設定やカスタム設定の圧縮管理を使用することもできます。詳細については、「圧縮管理」を参照してください。

 

MRC 圧縮

 

前述のイメージ圧縮アルゴリズムは、一般的な状況で役立ち、テキスト データとイメージ データが組み合わされた PDF ファイルに対しても効果があります。MRC (Mixed Raster Content) 圧縮技術は、次のような場合に真価が発揮されます。

従来の圧縮方式では、ファイルの内容全体に 1 つの値が適用されますが、この値はある要素には高すぎ、別の要素には低すぎて、どちらにも最適でないことがあります。MRC ではテキスト要素と画像または背景を分離して、それぞれに最適な圧縮を適用します。これにより PDF ファイルは、ファイル品質の劣化を抑えながら、従来の方式よりも最高で 10 倍も小さくなることがあります。MRC は、白黒のファイル、テキストのみ、または画像のみのファイルに対しては有用ではありません。このプログラムでは入力ファイルを検査して、このようなファイルには MRC 圧縮が指定されていても MRC を適用しません。

 

Create Assistant には、MRC 圧縮用のプロファイルがあらかじめ定義されていますが、他のプロファイルでもこの圧縮方式を使用できます。  

 

Create Assistant で「MRC 圧縮 PDF」プロファイルを使用するには

  1. Kofax PDF Create アシスタントを開きます。

  2. [プロファイル] 選択ボックスで [MRC 圧縮 PDF] を選択します。

  3. [プロファイル] ボタンをクリックし、[PDF Create のプロファイル] ダイアログ ボックスで設定を確認します。[圧縮] は自動的に [ロスレス (レベル 100)] に設定され、[MRC] チェック ボックスがオンになっています。これらの設定を保持し、必要に応じて他の設定 (セキュリティ、透かしなど) を変更します。

  4. [設定] をクリックして [MRC PDF の変換設定] ダイアログ ボックスを表示します。MRC 圧縮における目的のイメージ品質を選択して、ダイアログ ボックスを閉じます。

任意のプロファイルで MRC 圧縮を使用するには

  1. Kofax PDF Create アシスタントを開きます。

  2. [プロファイル] 選択ボックスでプロファイルを選択します。

  3. [プロファイル] ボタンをクリックします。

  4. [PDF Create のプロファイル] ダイアログ ボックスで、[圧縮] を [ロスレス] (レベル 100) に設定し、[MRC] チェック ボックスをオンにします。

  5. [設定] をクリックして [MRC PDF の変換設定] ダイアログ ボックスを表示します。MRC 圧縮における目的のイメージ品質を選択して、[OK] をクリックします。

  6. [PDF Create のプロファイル] ダイアログ ボックスで、他の設定 (セキュリティ、透かしなど) を確認し、必要に応じて変更します。[OK] をクリックします。

MRC 圧縮」をその他のプログラム圧縮と組み合わせないでください。両方が動作すると極端に品質が低下します。これは、用意された MRC プロファイルをそのまま使用することで回避できます。このプロファイルでは、プログラム圧縮がロスレス (100%) に設定されているので、すべての処理を MRC に任せることになります。プロファイルなしで処理するときに、MRC を有効にして実行する予定の場合は、プログラム圧縮をなしにするか、または圧縮設定を少なくしてください。

ヒント

画像のみの入力データから検索可能 PDF を作成し、同時に MRC 圧縮を使用する場合は、両方のチェック ボックスをオンにします。