本製品は PDF バージョン 1.0 ~ 1.7 をサポートしています。このトピックでは、各バージョンでサポートされている機能の概要について説明します。ここに記載されていない機能は、すべてのバージョンでサポートされています。本製品で作成できる PDF ファイルはバージョン 1.3 ~ 1.7、PDF/A (バージョン 1.4 ベース)、または USPTO 互換 (バージョン 1.4 ベース。すべてのフォントが組み込まれており、高品質、セキュリティ保護禁止) です。互換性に関する詳細は米国特許商標局のサイトをご覧ください (www.uspto.gov)。
暗号化
40 ビット RC4 – PDF バージョン 1.1 以降 (セキュリティ リビジョン 2) でサポート
128 ビット RC4 – PDF バージョン 1.4 以降 (セキュリティ リビジョン 3) でサポート
128 ビット AES – PDF バージョン 1.6 以降 (セキュリティ リビジョン 3) でサポート
256 ビット AES – PDF バージョン 1.7 以降 (セキュリティ リビジョン 3) でサポート
ドキュメントの許可
利用可能なドキュメントの許可は、セキュリティ リビジョン番号 (PDF 規格で定義) に応じて変わります。使用されるセキュリティ リビジョンは、2 および 3 の 2 つです。
セキュリティ リビジョン 2 (RC4-40 暗号化) では、ドキュメントの作者は以下の操作を制限できます。
ドキュメントの内容の変更
ドキュメントからのテキストとグラフィックのコピー
テキスト注釈および対話型フォーム フィールドの追加または変更
ドキュメントの印刷
セキュリティ リビジョン 3 (RC4-128、RC4-128、または RC-256 暗号化) では、ドキュメントの作者が制御できる項目に以下の操作が追加されています。
フォーム入力とドキュメントの署名
テキストのアクセシビリティー検査
ドキュメント アセンブリ (ページの挿入や削除、しおりとサムネイルの作成を含む)
完全なデジタル コピーはできない印刷のみ許可 (ただし、出力品質が低下する場合があります)
メタデータ
メタデータ フィールドは PDF バージョン 1.1 以降でサポートされています。
PDF ファイル タイプ
PDF/A:PDF バージョン 1.4 でのみサポート
リニアライズド PDF:PDF バージョン 1.2 以降
PDF/A およびリニアライズド PDF のオプションは同時には使用できません。また、[PDF/A] オプションをオンにした場合、[パスワード セキュリティ] パネルのコントロールはすべて無効になります。
PDF/A は、できるだけ多くのアプリケーションとオペレーティング システムで使用するための標準設計であり、将来の技術開発にも対応できるものとなっています。このプログラムですべての PDF/A サブタイプを処理でき、また、Advanced バージョンでは PDF/A コンプライアンス チェックおよびアクセシビリティ チェックが提供されます。
リニアライズ PDF は、高速 Web 表示用に最適化されており、他のページを処理している間に、最初のページがすばやく表示されます。
圧縮方式
TIFF G4 - PDF 1.0 ~ 1.3
JBIG2 – PDF 1.4
JPEG2000 - PDF 1.5 以降
MRC 圧縮は、PDF 1.3 以降でイメージのみの PDF ファイルの場合にサポートされています。
多くの写真を収めた PDF で JPEG2000 を使用すると、以前の圧縮方式と比べて目立った品質劣化を招かずにファイル サイズを 50% 以上小さくできます。