RoboServer
このセクションでは、Management Console で認識されているクラスタと RoboServer を管理する方法を説明します。デフォルトでは、リストには、1 つの RoboServer を含む 1 つのクラスタが含まれています。これは、Management Console 機能を実行している RoboServer です。複数の RoboServer とクラスタが含まれる大きな設定では、スタンドアロンの Web コンテナ (ライセンスで許可される場合) またはロボットの実行に使用されていない RoboServer に Management Console をデプロイすることをお勧めします。Management Console の設定に関する詳細については、『Kofax RPA Administrator's Guide』(Kofax RPA 管理者ガイド) を参照してください。
各サーバーに次の情報が表示されます。バージョン 9.4 よりも前の RoboServer では、一部の情報が利用できないことに注意してください。
列 |
説明 |
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クラスタ/サーバー |
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バージョン |
実行中の RoboServer 上のソフトウェアのバージョン。 |
CRE/KCU |
表示される列名は、使用されるライセンス タイプによって異なります。CRE および KCU ライセンスの詳細については、『Kofax RPA Installation Guide』(Kofax RPA インストール ガイド) の「Concurrent Robot Execution License」(同時ロボット実行ライセンス) および「Kofax RPA Compute Units」(Kofax RPA 計算単位) セクションを参照してください。
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実行中のロボット |
現在、RoboServer で実行されているロボットの数。 |
キューに格納されたロボット |
RoboServer でキューに格納されたロボットの数。 |
最大ロボット数 |
RoboServer で同時に実行されるロボットの最大数。クラスタ設定で設定できます。 |
アップタイム |
RoboServer のアップタイム。サーバーが起動または再起動された時刻を確認できます。 |
コマンド ライン (非表示) |
RoboServer を起動したコマンド ライン。 |
CPU 数 (非表示) |
RoboServer プロセスに割り当てられている CPU の数。たとえば、CPU アフィニティが割り当てられている場合。 |
メモリ制限 |
RoboServer が実行されている JVM に割り当てられているメモリの最大容量。 |
制限を超過 |
サーバーがそのメモリ閾値 (デフォルトの 80%) を越えて動作しているかどうかを示します。この制限に到達した場合、RoboServer は、ロボットを起動する代わりに、キューに登録します。 |
期間 (累計) |
RoboServer が制限を超過の状態になっていた合計時間を示します。 |
最大キュー数 (非表示) |
RoboServer でキューに登録できるロボットの最大数。クラスタ設定で設定できます。 |
ライセンス タイプ |
RoboServer のライセンス タイプ:プロダクションまたは非プロダクション。 |
クラスタ モード/サーバー ステータス |
クラスタの場合、クラスタ モードが表示されます。RoboServer の場合、サーバーがオンラインまたはオフラインのいずれであるかを示します。 |
一時プロファイリング |
特定のサーバーに対してプロファイルが一時的に有効化されているかどうかを示します。サーバーが再起動されると、この設定はクリアされます。 |
最終更新 |
RoboServer から Management Console が最後にステータスの更新を受信した時刻を表示します。 |
設定 |
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削除 |
削除 |
ロボット ランタイム ビューには、実行中のロボットに関する詳細情報が含まれています。ロボット ランタイム ビューの上部のバーには、次の情報が含まれています。
- ロボットは次で実行:- 現在、ビューが表示しているロボットのクラスタまたはサーバーを示します。
- 次でフィルタ - ロボット、プロジェクト、実行 ID でリストをフィルタしたり、空の行を選択して、フィルタを無効にしたりします。フィルタの一致では大文字と小文字が区別され、フィルタでは「ロボット」、「プロジェクト」、または「実行 ID」フィールドにサブ文字列として入力されたテキストを含むロボットが選択されます。
- ページあたりのロボット - ページに表示されるロボットの最大数を制限します。
- 更新間隔 - ビューの更新間隔 (デフォルトは 1 秒) を設定します。
列ヘッダーをクリックして、任意の列を昇順または降順で並べ替えます。デフォルトでは、クライアントでの開始時刻に基づいて並べ替えられます。
テーブルの行をダブルクリックして、ウィンドウでロボットの情報を開きます。このウィンドウには、ロボット ランタイム ビューで利用できる情報と同じ情報が表示されます。つまり、ウィンドウを開いたときの情報のスナップショットです。この情報は、ロボットが実行を停止した場合でも更新されません。
更新 をクリックして、テーブルの情報を更新します。
実行中または直近の完了したロボットに対して、次の情報がそれぞれ表示されます。次のテーブルは、1 つの RoboServer の、またはクラスタが選択されている場合はすべての RoboServer のロボットを示しています。
列 |
説明 |
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ロボット |
ロボットの名前 |
サーバー |
ロボットを実行しているサーバーの名前 |
プロジェクト |
ロボットが属しているプロジェクトの名前。 タブにプロジェクトのリストが表示されます。 |
ロボット URL |
ロボットを識別する URL。RoboServer の実行リクエストを作成するときに、file://URL または Library:/ を指定することができます。これにより、ファイル システムとライブラリのどちらからロボットをロードするかが指定されます。
ロボットの実行リクエストは、次のようなリクエストです。
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ロボット ライブラリ |
ロボット ライブラリのタイプ。次のタイプがあります。
詳細については、『Kofax RPA Developer's Guide』(Kofax RPA 開発者ガイド) を参照してください。また、このヘルプ システムのリファレンス セクションにあるロボット ライブラリも参照してください。 |
クライアントでの開始時刻 |
ロボットが開始された時刻。この時刻は、Management Console を実行しているブラウザのタイム ゾーンで表示されます。 |
実行 ID |
ロボットの実行 ID。 |
現在のステップ |
ロボットが現在実行されているステップ。 |
実行パス |
ロボットが実行したステップのシーケンス。 |
ロケーション コード |
Design Studio に表示できるステップに割り当てられているコード。 |
ステップの実行時間 |
現在のステップの実行時間 (秒単位) |
実行されるステップの制限 |
ロボットが実行できるステップの最大数を表示します。制限に到達すると、ロボットは停止します。 |
ステータス |
ロボットの現在のステータス。
完了したステータスのロボットは、完了してから 1 分後にテーブルから除去されます。 |
KCU ポイント コスト |
ロボットを実行するために消費した KCU ポイント。KCU ポイント コストは、Design Studio からの KCU ポイント使用量に等しくなります。 |
KCU 待機 |
KCU ポイント (その時点での) が既に消費されているためロボットが実行できなかった時間。 |
ロードされたバイト数 |
ロボットの実行中にロードされたバイト数。 |
抽出値の制限 |
オブジェクト抽出数の上限。ロボットがこのプロパティで示されている上限よりも多くのオブジェクトを抽出すると、エラー メッセージが生成されるか、ロボットが停止します。 |
実行時間の制限 |
ロボット実行の合計時間の上限。この時間制限内にロボットが完了しない場合、エラー メッセージが生成され、ロボットが停止します。このプロパティ値は秒単位で指定されます。 |
最後の出力時刻 |
最後の抽出が実行された時刻。 |
送信した電子メール数 |
ロボットが送信した電子メールの数。 |
終了 |
ロボットがシャットダウン プロセス中かどうかを示します。 |
出力数 |
ロボットが生成したオブジェクトの数。 |
実行されたステップ |
ロボットが実行したステップの数。 |
接続が失われると停止 |
このフラグを設定した場合、Management Console への接続が失われると、ロボットが停止します。 |
API 例外で終了 |
このフラグを設定した場合、API 例外が生成されると、ロボットが停止します。 |
ログ |
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終了 |
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スケジュール |
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- クラスタの作成
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クラスタを作成するときに、クラスタの名前とタイプを指定します。非プロダクション クラスタを作成する場合は、非プロダクション ライセンスから KCU を割り当てることができます。同様に、プロダクション クラスタを作成する場合は、プロダクション ライセンスから KCU を割り当てることができます。SSL オプションを選択した場合、クラスタ内の RoboServer は SSL RQL サービスを使用する必要があります。
ハイブリッド クラスタ タイプを使用すると、同一のクラスタでバージョンの異なる RoboServer を実行することや、ロボットを段階的に更新することができます。
ハイブリッド クラスタを作成するには、[クラスタの追加] ダイアログで [ハイブリッド] を選択します。
ロボットをハイブリッド クラスタで実行している場合、バージョンが同じ RoboServer にルーティングされます。たとえば、バージョン 10.3.0 のロボットはバージョン 10.3.0 の RoboServer に、バージョン 10.3.2 のロボットはバージョン 10.3.2 の RoboServer にルーティングされます。ロボットのバージョンに一致する RoboServer が実行されていない場合は、実行は API から直接実行される REST / SOAP の呼び出しおよびロボットに対して拒否されるか、スケジュール実行のタスク キューに格納されます。
クラスタを作成した後、RoboServer をクラスタに追加できます。
- コンテキスト メニュー
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グリッドには、下部のメニューから利用できない、ほとんど使用されない機能があるコンテキスト メニューが含まれています。コンテキスト メニューの項目は次のとおりです。
- クラスタ設定
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[クラスタ設定] ダイアログ ボックスが表示されます。
- RoboServer の終了
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選択した RoboServer を終了/再起動できるダイアログ ボックスが表示されます。
- スレッドのダンプ
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選択した RoboServer にリクエストを送信し、フル スレッド ダンプを実行します。このスレッド ダンプは別個のウィンドウで開かれます。また、Management Console のスレッド ダンプを取得することもできます。詳細については、『Kofax RPA Administrator's Guide』(Kofax RPA 管理者ガイド) の「Tomcat Management Console」(Tomcat 管理コンソール) を参照してください。
- ロードの分散とフェールオーバー
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クラスタでロボットを実行する必要があるときは、利用可能なスロット数が最も多い RoboServer が検索されます。利用可能なスロット数は、RoboServer で既に実行されているロボットの数と同時に実行できるロボットの数 (クラスタ設定で指定した同時ロボットの最大数) に基づいて計算されます。
クラスタ内のいずれかの RoboServer がオフラインになると、KCU が残りの RoboServer 間で自動的に均等に配布されます。