回転と混合印刷認識
混合印刷認識機能を使用する場合に、生産中にドキュメントを正常に、かつ一貫した方法で回転するには、いくつかの相互依存設定が必要になることがあります。ドキュメントの方向が正しいことは分類する上で不可欠であり、抽出においても同様であるため、ドキュメントを正しい方向で配置することは非常に重要です。
回転の混合印刷認識機能を使用する場合は、3 つの異なる個別のシナリオが発生する可能性があります。
FineReader の機械印刷ページのプロファイルによるページの回転
このシナリオでは、ページ認識プロファイルを使用するように [機械印刷ページのプロファイル] を構成します。このプロファイルを使用してドキュメントを処理すると、各ページの認識が試行されます。ページが不明な場合は、回転することで、正しく認識および分類される可能性があります。
広範囲方向検出を使用した FineReader の機械印刷ページのプロファイルによるページの回転
このシナリオでは、FineReader ページ認識プロファイルの 「広範囲方向検出」 設定を使用するように [機械印刷ページのプロファイル] を構成します。この設定を選択すると、すべてのページが完全に確認されて、正しく回転されるようになります。その結果、認識にかかる時間は大幅に増加します。
FineReader ページ認識プロファイルで上記の設定を選択して処理すると、いくつかのドキュメントの方向が正しくないことがわかる場合があります。この場合は、混合印刷認識プロファイルの 「背景を削除」 設定がオフになっていることを確認して、再試行します。
回転とパフォーマンスの面で最良の結果が得られるようにするには、[広範囲方向検出] をオンにした場合とオフにした場合でいくつかの分類ベンチマークを実行します。さらに、[背景を削除] 設定をオンにした場合とオフにした場合でベンチマーク結果をテストして、「広範囲方向検出」を使用した場合のパフォーマンスの低下が、回転と分類の結果の向上によって相殺されるかどうかを判断します。
手動印刷ページ プロファイルによるページの回転
手動印刷を検出するためのページ プロファイルが選択されている場合は、このプロファイルによって、方向が正しくないページが回転される可能性があります。
この回転動作は、次の場合にのみ発生します。
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手動印刷認識を使用するために、ゾーン プロファイルではなく、ページ プロファイルが選択されています。
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[セグメンテーション結果の処理] 設定で「全ページを 1 つのプロファイルで読み取る」値が選択されています。
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検出された手動印刷領域が [手動印刷を認識するための最小の手動印刷された領域] 閾値を超えています。この場合は、手動印刷プロファイルを使用してページが処理されます。
分類ベンチマークを実行して、回転とその後の分類結果が予測どおりであることを確認します。