Process Discovery Analyzer の構成

Process Discovery Analyzer は、記録された生データを処理し、Kofax Analytics for RPA ダッシュボード ビューの絞り込みデータを生成するためのものです。

Analyzer は、ステータスをコンソール ウィンドウおよび Analyzer ログ ファイルに出力するコマンド ライン アプリケーションです。

Management Console から設定を取得

起動中、Process Discovery Analyzer は Management Console に接続し、必要な設定Process Discovery グループ に関する情報を受信して、解析を開始します。

Analyzer と Management Console は同じバージョンを使用する必要があります。バージョンが一致しない場合は、Analyzer がエラーを表示することがあります。

Management Console URL と認証設定をセットアップして、Management Console に接続します。Process Discovery Analyzer オプション セクションでは、Analyzer の展開方法に応じてオプションを設定する方法について説明します。

データの解析

Process Discovery Analyzer は、Process Discovery グループのエージェントが収集したすべての記録されたデータを処理します。すべての Process Discovery グループは個別に解析を実行します。

Management Console の接続が確立された後、Analyzer はデータベースへの接続を確認します。データベースへの接続が問題なく確立された場合、Analyzer は解析を開始します。

Analyzer が Management Console または Analyzer データベースに接続できない場合、解析は開始されません。

Management Console のグループに対して [分析] オプションがオンになっていない場合、または Process Discovery グループ データベースに Analyzer を接続できない場合は、分析からグループが省略されます。

すべてのグループのデータ分析が終了すると、Analyzer はスタンバイ モードになり、Management Console の設定で指定したスケジュールに沿って次の実行を待機します。

分析には時間がかかります。データ量によって数時間から数日間かかることがあります。
ログ ファイル
Analyzer ログ ファイル (analyzer.log) の場所は、オペレーティング システムや実行モードによって異なります。
Windows アプリケーション

Analyzer が Windows アプリケーションとしてインストールされている場合、ログ ファイルは Analyzer Application Data フォルダ内にあります。例:

C:\Users\UserName\AppData\Local\KofaxRPAProcessDiscoveryAnalyzer\[バージョン]\Logs

Windows サービス
Analyzer が Windows サービスとしてインストールされている場合、ログ ファイルは Program Data フォルダ内にあります。例:

C:\ProgramData\KofaxRPAProcessDiscoveryAnalyzer\<version>\Logs

Linux アプリケーション
Analyzer が Linux にインストールされている場合、ログ ファイルは次の場所にあります。

/home/KofaxRPAProcessDiscoveryAnalyzer/[バージョン]/Logs

Process Discovery Analyzer オプション

Linux で Docker を使用した Process Discovery Analyzer の展開

Analyzer が Docker を使用して展開される場合、Docker イメージの作成前に docker-compose.yml ファイルの environment セクションでオプションが指定されます。イメージ ファイルの作成後に設定を変更する場合、docker-compose.yml を開いてオプションを編集し、ターミナルで次のコマンドを実行してイメージを再度作成します。

docker-compose -p process_discovery -f compose-examples/docker-compose.yml up --build

問題を回避するためには、Analyzer イメージの作成前に次のコマンドを実行してキャッシュをクリアします。

docker-compose -p process_discovery -f compose-examples/docker-compose.yml rm -v

詳細については、『Administrators Guide』(管理者ガイド) の「Deploy Analyzer using Docker on Linux」(Linux 上での Docker を使用した Analyzer の展開) を参照してください。

docker-compose.yml には、次のセクションが含まれています:

サービス セクション
  • MC_URL: Management Console の URL

  • MC_USER: Management Console へのログイン名

  • MC_PASSWORD: Management Console へのログイン パスワード

  • LOG: ロギング レベルの設定。使用する値は、CRITICALERRORWARNINGINFODEBUG です。

mysql-server-service セクション
MYSQL_ROOT_PASSWORD: 出たベースにアクセスできるルート ユーザーのパスワードを指定します。
Docker を使用しない Process Discovery Analyzer の展開

Analyzer のオプションと説明のリストを表示するには、以下のようにコンソール ウィンドウで KofaxRPAProcessDiscoveryAnalyzer.exe (Windows プラットフォーム) または KofaxRPAProcessDiscoveryAnalyzer (Linux プラットフォーム) を -h または --help パラメータとともに実行します:

KofaxRPAProcessDiscoveryAnalyzer.exe --help

Process Discovery Analyzer オプション

オプション

説明

-h, --help

ヘルプ メッセージを表示して終了します。

--version

Analyzer のバージョンを表示します。

--mc-url

Management Console の URL。

--mc-user

Management Console のユーザー名。

--mc-password

Management Console のパスワード。

--locale

ロケール (「ja」など) を明示的に指定します。デフォルトでは、ロケールはシステム設定から取得されます。

--log

ロギング レベルの設定。使用する値は、CRITICALERRORWARNINGINFODEBUG です。

--open-doc

Analyzer ドキュメントを開きます。

Process Discovery Analyzer により前回実行時の設定が保存されます。次回にオプションを指定しないで Analyzer を起動した場合は、前回の実行時に保存された設定が使用されます。Windows アプリケーションおよび Windows サービスの設定は個別に保存されることに注意してください。
Analyzer のデフォルトの設定
--mc-url=localhost:50080
--log=info
--locale=<system settings>