動作の変更点
このトピックでは、以前のリリースから変更された Kofax RPA 11.5.0 での動作について説明します。
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変更
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アップグレード
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廃止された機能
サービス認証方法の変更
Kofax RPA サービスは、OAuth 2 を使用して Management Console で認証を行います。
API の変更
- レガシー API と新しい API
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Kofax RPA 11.5.0 では、レガシー API と新しい API を使用できます。
『Kofax RPA 開発者ガイド - レガシー API』、『Java API ドキュメント』、および KofaxRPADocumentation_11.5.0_EN.zip パッケージ内の API フォルダにあるヘルプ ファイルを参照してください。
- 認証
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apiKey プロパティを設定します。Management Console のユーザー メニューでユーザー API トークンを作成し、apiKey 値を適切なトークンに置き換えます。
ユーザー名とパスワードをレガシー API で使用することはできますが、いくつかの制限があります。Robot File System を使用するには、Document Transformation Service またはパスワード ストア、apiKey が必要です。
- パブリック クラスは廃止されました
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要求に現在の API が含まれるようにするには、アプリケーションを更新します。
『Java API ドキュメント』とKofaxRPADocumentation_11.5.0_EN.zip パッケージ内の api フォルダにあるヘルプ ファイルを参照してください。
- .NET API のターゲット
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.NET API は、.NET Framework 4.0 の代わりに .NET Standard をターゲットにします。この変更により、.NET Core バージョン 2.0 ~ 6.0 および .NET Framework 4.7.2 以降で構築されたアプリケーションがサポートされるようになりました。
この変更は、.NET API および古いバージョンの .NET Framework を使用している既存のアプリケーションと設定に影響を与える可能性があることに注意してください。エラーを回避し、アプリケーションの障害を防ぐには、以前の .NET API ログおよび古いバージョンの .NET Framework を使用しているアプリケーションを再構成します。
- .NET API ログ
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.NET API は、それ自体でログ ファイルを書き込まないようになりました。アプリケーションのロギング メカニズムの .NET API ログへの統合を簡易化するために、アプリケーションによる独自のログ メカニズムの提供を可能にするプラグイン アーキテクチャが利用できるようになりました。古い .NET API ログに依存するアプリケーションでは、調整が必要になる場合があります。
『Kofax RPA 開発者ガイド - レガシー API』の「ロギング」を参照してください。
RoboServer の変更
- ユーザー管理
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RoboServer への直接認証は廃止されました。ユーザー管理と認証は、Management Console によって処理されます。
- ロギング
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すべてのロギングが Management Console によって処理されるようになったため、RoboServer から RoboServer ログ データベースへの直接接続は必要なくなりました。
- メモリ閾値の廃止
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RoboServer メモリ過負荷を検出するための閾値を設定するオプションは使用できなくなりました。
Kapplets の変更
次のような変更が Kapplets に導入されました。
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アイコンが更新されました。
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バックアップ手順をよりわかりやすくするために、[レガシー バックアップ] タブが削除されました。Kapplets バックアップ ファイルを作成および復元するには、[バックアップ] タブを使用します。
『Kofax RPA のヘルプ』の「バックアップ、復元、移行」を参照してください。
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[管理] では、「OAuth クライアント シークレット」タブの名前が [共有シークレット] に変更されました。
[電子メールから抽出] アクションの変更
[電子メールから抽出] アクション用に HTML パーサーが更新されました。この変更は、アクションの動作に影響を与える可能性があることに注意してください。
クラスタ ロボットの実行のデフォルト
で、次のプロパティのデフォルト値が変更されました。
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最大同時ロボット数: 5
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最大キュー格納可能ロボット数: 10
PDFBox のアップグレード
Apache PDFBox ライブラリがメジャー バージョンにアップグレードされました。これはベーシック エンジン ロボットの [PDF から抽出] アクション ステップの動作に影響します。
このステップで生成されたページは以前よりも多くの段落に分割され、余分な空白文字が含まれる場合があります。これは既存のファインダーに影響を与える可能性があります。このステップを使用してロボットをチェックし、テストします。右から左へのテキストを含む PDF ファイルでは、文章の順序が崩れる場合があります。
右から左へのテキストを含む PDF ファイルからコンテンツを抽出するには、代わりにロボットの [PDF] ステップを使用します。
JavaScript エンジンのアップグレード
[JavaScript を使用して変換] データ コンバータは、[JavaScript の実行] アクションと一致する標準の JavaScript エンジンを使用するようになりました。エンジンの移行によってコンバータの動作が若干変わるため、構文の調整が必要になる場合があります。
WindowsDocker コンテナの廃止
WindowsDocker コンテナはサポートされなくなりました。
RoboServer 認証とパージの設定の廃止
Management Console では、次の設定が廃止されました。
- RoboServer 認証
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Management Console が RoboServer への認証に使用する認証情報を設定するためのオプションは廃止されました。RoboServer は共有シークレットを使用して認証を行い、Management Console に登録します。
『Kofax RPA 管理者ガイド』の「リクエスト認証」を参照してください。
- RoboServer のパージ
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「RoboServer のパージ」タブが削除されました。RoboServer は、Management Console に自動的に登録されます。RoboServer がオンラインになると RoboServer のリストに表示され、オフラインになるとリストから削除されます。
ライブラリ プロトコルの廃止
ロボット ライブラリ内のファイルを参照するために使用される Kofax RPA の非標準のライブラリ プロトコルは廃止されました。
代わりに Robot File System を使用するようにロボットを変更してください。
ベーシック エンジン ロボットを変更して、ファイルを入力として取得するか、ファイルを Web サーバーに配置します。
Design Studio アクセス トークンの削除
[Design Studio] > [ヘルプ] > [バージョン情報] セクションに存在するDesign Studio アクセス トークンが削除されました。
代わりにユーザー API トークンが使用されます。
従来の Java-Access-Bridge オプションの使用の廃止
Desktop Automation サービス ウィンドウで、「レガシーの Java-Access-Bridge を使用する」オプションが削除されました。
Design Studio のクラシック ブラウザ オプションの削除
クラシック ブラウザの廃止に伴い、一部の項目が Design Studio およびドキュメントから削除されました。
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一部のアクション ステップとデータ コンバータは廃止されました。クラシック ブラウザで作成したベーシック エンジン ロボットを、WebKit ベースのブラウザを使用するベーシック エンジン ロボットにアップグレードして編集してください。
『Kofax RPA のヘルプ』の「ベーシック エンジン ロボットのアップグレード」および「廃止されたアクション ステップとデータ コンバータ」を参照してください。
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クラシック ブラウザで作成されたベーシック エンジン ロボットのオプションが、デフォルトのオプション リストから削除されました。
『Kofax RPA のヘルプ』の「ベーシック エンジン ロボットの設定のデフォルト オプション」を参照してください。
[Flash コンテンツ抽出] アクション ステップの廃止
[Flash コンテンツ抽出] アクション ステップは、ベーシック エンジン ロボットでは使用できなくなりました。