ステップ
ロボットは複数のステップで構成されており、これがロボット プログラム内の構築ブロックとなります。
ステップには、以下の 5 種類があります。
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アクション
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トライ
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スニペット
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グループ化
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終了

ステップはロボット状態で動作し、ステップの構成に従って処理を行います。ステップには入力ロボット状態があり、出力ロボット状態を生成します。唯一の例外は、終了ステップです。終了ステップは、ロボット内の分岐の最後をマークしますが、ロボットの最後はマークしません。たとえば、終了ステップの後にロボットが必ずしも実行を停止するとは限りません。終了ステップは、ロボットで出力接続を持たない唯一のステップです。
ステップには、ステップ名、タグ ファインダーのリスト、ステップ アクション、エラー処理などのプロパティがあります。アクション ステップにはこれらのプロパティがすべてありますが、他のタイプのステップには一部のプロパティしかありません。
ステップ名は、たとえば「見出しの抽出 (Extract Headline)」や「検索ページの読込 (Load Search Page)」など、ステップの内容を表す名前にします。前述のロボットでは、ステップ名は "MyStep" です。
ファインダーは、ステップ アクションが動作するページ内のエレメント (HTML/ XML タグまたは Excel セル) を検出します。ステップ アクションには単一のエレメントを必要とするものがあり、また他のステップ アクションには複数のエレメントの処理を実行できるものもあります。ステップ アクションにはエレメントをまったく受け入れないものもあります。
Web オートメーション ロボットには、次の 2 種類のファインダーがあります。HTML や XML ページでタグを検索するタグ ファインダー、および Excel ページのセルを検索する範囲ファインダー
ステップ アクションは、ステップが実行するアクションです。アクションはステップの「中枢部」で、ロボット記述で問題となるのは適切なステップ アクションを選択することです。たとえば、抽出アクションは HTML ページ内のタグからテキストを抽出し、変数に格納します。クリック アクションは、<a> タグにある URL をロードし、ロボット状態の現在のウィンドウのページを、新しくロードされた HTML ページに置き換えます。アクションは、通常、ロボット状態を変更します。たとえば、抽出アクションは変数を変更し、クリック アクションはページ/ウィンドウ、Cookie、および認証を変更します。
ステップを実行することができます。実行されたステップはロボット状態を入力として受け入れ、ファインダーとステップ アクションを順番に適用し、出力ロボット状態を生成します。出力ロボット状態は次のステップに渡され、その入力ロボット状態になります。ステップ アクションの中には "termed loop" アクションというものがあり、こうしたアクションを持つステップを「ループ ステップ」と呼びます。ループ ステップは 0 個以上の出力ロボット状態を生成し、それぞれのロボット状態に対して後続のステップを 1 回実行します。
拡張可能なグループ ステップでステップをグループ化することができます。下の図は、内部に折りたたまれたグループ ステップがある状態で、Web オートメーション ロボットのグループ ステップを展開した場合の例です。

ステップは、実行が行われるように適切に構成されている場合に有効となります。たとえば、ステップにアクションがない場合は、実行を試行できないため無効になります。
また、ステップ定義によってエラー処理を指定します。