バーコード フィルタ

[バーコード設定] タブで、[バーコード フィルタ] グループを使用し、インデックス フィールドでドキュメントの分離や追加に不要なバーコードをフィルタします。

Kofax Express ではフィルタを使用して、どのバーコードが正常に検出されるかを判断します。ドキュメントに、ドキュメント分離やインデックス フィールドに関係のないバーコードが含まれている場合は、フィルタを使用して、どのバーコードを無視するかを指定します。フィルタを行うと、不要なバーコードが読み取られる可能性が回避されることで、処理時間が短縮されます。

チェックサム サポート

一部のバーコードには、チェックサム文字が含まれています。通常、チェックサムはバーコードの最後の文字で、バーコードの妥当性を判断するのに使用されます。(チェックサムはバーコードの妥当性を判断する場合にのみ使用されます。チェックサム文字自体は、バーコード データの一部ではありません。)すべてのバーコード タイプでチェックサム文字がサポートされているわけではありません。サポートされているバーコード タイプのうち、強制チェックサムをサポートするものと、任意のチェックサムをサポートするものがあります。

Code 128EAN などの強制チェックサムを含むバーコード タイプの場合、バーコード ドライバは常にチェックサム文字を確認し、バーコードの妥当性を判断します。チェックサムが失敗すると、バーコードは返されません。

Code 39Interleaved 2 of 5 など任意のチェックサムを含むバーコードの場合、バーコード ドライバは、[チェックサム] チェック ボックスが選択された場合にチェックサム文字のみを確認します。

  • [チェックサム] チェック ボックスが選択された場合は、バーコードの最後の文字はチェックサム文字として扱われます。チェックサムが失敗すると、バーコードは返されません。チェックサムが成功すると、バーコード データが返されます。
  • [チェックサム] チェック ボックスが選択されていない場合、バーコードの最後の文字はバーコード データとして扱われます。

任意のチェックサム検証は、次のバーコード タイプに適用されます。

  • Codabar
  • Code 39
  • Interleaved 2 of 5

その他のバーコード タイプでは、チェックサム検証は無視され、[バーコード設定] タブで [チェックサム] 設定を利用できません。

バーコード フォーマット フィルタ

既定のバーコード フォーマットを選択して、スキャン ジョブに関係のない、誤ったバーコードや不適切なバーコードをフィルタします。その結果、関係のあるバーコードのみがインデックス フィールドで使用されるようになります。

たとえば、Code 39 フォーマットのバーコード ラベルを含む請求書をスキャンするとします。請求書には、多くの Code 39 バーコードが含まれ、中には直接関係のないものがあります。

この例で、必要なバーコードは INV で始まり、8 桁の番号が続くとします (例: INV12345678)。Code 39 バーコードは読み取られません。必要なバーコードがインデックス フィールドで使用でき、確認マスクがフォーマット "INV"9(8) で定義されます。バーコードが何らかの理由で消失した場合は、インデックス検証では正しい値が手動で入力されるまで、バッチはエクスポートされません。

インデックス フィールドでのバーコード

定義済みのバーコード フィルタを渡すすべてのバーコードは、{BarCode1}{BarCode2}{BarCode3} (1 ページあたり最大で 128 のバーコード値をサポート) などの名前が付けられたデフォルトのインデックス値に順番に格納されます(ページごとに、表側 64、裏側 64 の 128 までのバーコード値がサポートされています)。これらのデフォルト インデックス値を使用して、正しいバーコードとインデックス フィールドを関連付けます。

[インデックス設定] タブで、[デフォルト] フィールドの隣にあるセットアップ ツールをクリックして、バーコードのデフォルト値にアクセスします。[ページ番号] 設定を使用して、バーコードが表示されるページを指定します。

2D バーコードと値区切り

QR などの一部の 2D バーコードには、千文字以上が含まれています。そのため 1 つの 2D バーコードに、複数のインデックス フィールドの値を含めることができます。これらの値を、セミコロン、タブ、改行制御文字で区切ることができます。これらの特殊文字の後に続くデータは、次のバーコードのデフォルト値に移動されます。

次の情報が含まれた単一の QR

John Doe;Surgery;15MAR2008

セミコロンを区切り文字として使用すると、バーコード リーダーは自動で 2D バーコードのコンテンツを 3 つのバーコード デフォルト値に分離します。

  • {BarCode1} = John Doe

  • {BarCode2} = Surgery

  • {BarCode3} = 15MAR2008

[インデックス設定] タブで、デフォルトのインデックス値 {BarCode2} が取り込まれた 「Department」、デフォルトのインデックス値 {BarCode1} が取り込まれた 「Name」、デフォルトのインデックス値 {BarCode3} が取り込まれた 「Admission Date」 などのインデックス フィールドを作成できます。

インデックス フィールドは、認識されるバーコードのどれにでも関連付けることができます。たとえば、最初のインデックス フィールド 「Department」 は 2 番目のバーコードに、2 つ目のインデックス フィールドは 1 番目のバーコードに関連付けられています。

また、バーコードのデフォルト値を 1 つのインデックス フィールドに結合させることができます。前の例では、デフォルト値 {BarCode3} 「-」 {BarCode1} を使用する 「Patient Identifier」 と呼ばれるインデックス フィールドは、Patient Identifier 値が 「15MAR2008 - John Doe」 となります。