外部スクリプト変数

スクリプトから参照できるスクリプト変数を定義および変更できます。スクリプト変数は外部 XML ファイルに格納されるため、ファイルを編集して値を変更できます。XML ファイルはプロジェクト ディレクトリのルートに配置されていて、<プロジェクト名>_ScriptVariables.xml という名前が付いています。

Transformation Designer 内で変数を追加または削除したり、値を変更したりするには、[スクリプト変数] ウィンドウを使用します。また、プロジェクトを変更しないで、XML ファイルを直接編集することもできます。

次に、定義されたスクリプト変数 ScriptLogPath および EnableLogging のサンプル XML ファイルを示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <KTM> <ScriptVariables> <ScriptVariable key="ScriptLogPath" value="C:\Logs"/> <ScriptVariable key="EnableLogging" value="TRUE"/> </ScriptVariables> </KTM>

たとえば、処理中に関数を呼び出して、スクリプト エラーをログに記録することができます。

スクリプトの使用

請求書を処理する組織は、ドキュメントの認識率を最適化する複雑なスクリプトを構成したプロジェクト管理者からプロジェクトを受け取ります。信頼度値などのいくつかのパラメータは、スクリプト変数に格納されています。

組織は特定のワークフローに合わせてプロジェクトをカスタマイズし、ビジネス ルール、数値と日付の形式、および税金を変更します。別の場所で作業しているプロジェクト管理者は、引き続き認識率を最適化して、信頼度値を変更する必要があります。プロジェクト管理者は、組織のローカルな変更を上書きする新しいプロジェクトを提供する代わりに、新しい XML ファイルを発行します。

また、プロジェクト管理者プロジェクトを所有し、スクリプト変数を介して最も便利なパラメータを利用可能にすることもできます。XML を編集するためのトレーニングを組織に実施して、本番環境でのテストを効率化することができます。Transformation Designer をさらに詳細にトレーニングする必要はありません。

スクリプト変数を使用したユーザー固有のログ ファイルの書き込み

次のサンプル コードは、定義されたスクリプト変数 EnableLogging および ScriptLogPath のスクリプト関数での使用方法を示しています。最初の変数はロギングを有効にするかどうかを定義し、2 番目の変数はユーザー固有のログ ファイルのパスを定義します。

Private Sub LogToFile(sNewLogEntry As String) If Project.ScriptVariables("EnableLogging") = "FALSE" Then no logging Exit Sub End If Dim FSO As New FileSystemObject Dim ts As TextStream Set ts = FSO.OpenTextFile(Project.ScriptVariables("ScriptLogPath") + "\log.txt" , ForAppending) ts.WriteLine(sNewLogEntry) ts.Close End Sub

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