RoboServer

このセクションは、次のロールを持つユーザーが利用できます: 管理者、閲覧者、KTA クライアント、および RoboServer。Kapplet サービスのユーザーは、クラスタと設定を表示できます。プロジェクト管理者はクラスタと設定を変更できません。

[RoboServer] セクションでは、Management Console で認識されているクラスタと RoboServer を管理できます。RoboServer は自動的に Management Console に登録され、オンラインになると RoboServer のリストに表示され、オフラインになるたびにリストから削除されます。組み込みモードの場合、デフォルトでは、リストには 1 つの RoboServer を持つ 1 つのクラスタが含まれます (このクラスタで Management Console 機能も実行されます)。複数の RoboServer とクラスタがある大規模なセットアップでは、ライセンスで許可されている場合、スタンドアロンの Web コンテナに Management Console を展開することをお勧めします。『Management Console』の設定に関する詳細については、『Kofax RPA 管理者ガイド』を参照してください。

RPA バージョン 11.2 以降では、RoboServer は UTC 時間でログを書き込みます。11.2 より前のバージョンの RoboServer は、デフォルトではローカル サーバー時間でログを書き込みます。そのため、11.2 以降とそれより前のバージョンの両方の RoboServer が同じログ データベースにログを記録すると、タイムスタンプに不整合が生じる可能性があります。11.2 より前のバージョンの RoboServer を Management Console バージョン 11.2 以降に接続する場合は、RoboServer.conf ファイル内の次のオプションをコメント解除することで、ローカル サーバー時間ではなく UTC 時間でログ メッセージを書き込むように設定できます。

wrapper_java_additional.41=-DwriteLogdbUtc=true

RoboServer は、このパラメータをサポートするフィックスパック バージョンに更新する必要があります。詳細については、対応する RPA フィックスパックの ReadMe ファイルを参照してください。

各クラスタ/RoboServer の情報の表示方法を次のように変更できます。

  • 右側の メニュー アイコンを使用して、クラスタ/RoboServer に表示するテーブル列を選択します。
  • 右側の 更新アイコンをクリックして、表示された情報を更新します。
  • 右側の リセット アイコンをクリックして、カスタム列の設定をリセットします。

デフォルトでは、次のテーブル列が各クラスタ/RoboServer に対して表示されます。

説明

クラスタ

クラスタの名前。名前の後にタグが続きます。

  • Client: RoboServer はクライアントとして Management Console に接続します。

  • Service: RoboServer はサービスとして実行されます。

  • Service SSL: RoboServer はサービスとして実行され、SSL 接続を使用します。

アクション

この列には、使用可能なアクションがリストされます。

クラスタの場合

  • クラスタ設定: クラスタ設定のタブを開きます。

  • RoboServer に CRE を割り当て または RoboServer に KCU を割り当て: [ライセンス ユニットの割り当て] ペインを開きます。ここで、クラスタ内の各 RoboServer の CRE または KCU ライセンス ユニットの数を手動で設定できます。

    RoboServer のライセンス ユニット数を 0 (スライダーの一番左の位置) に設定すると、この RoboServer がライセンスの自動配布を使用することを示します。このデフォルト設定は、クラスタに設定されたライセンス ユニットが、クラスタ内のオンライン RoboServer 間で均等に配布されることを意味します。

    スライダーを動かして、希望するライセンス ユニット数を手動で設定します。この数は licenseLimit パラメータよりも優先されます。

  • 削除: クラスタを削除します。

RoboServer の場合

  • スレッド ダンプ: 選択した RoboServer にリクエストを送信して、完全なスレッド ダンプを実行します。
  • RoboServer を停止: 選択した RoboServer を停止/再開するダイアログ ボックスを開きます。RoboServer をシャットダウンする方法を選択し、必要に応じてシャットダウンのタイムアウトを指定して、[OK] をクリックします。タイムアウトはミリ秒単位で指定します。-1 に設定すると、シャットダウンが即時に強制実行されます。

  • すべてのロボットを停止: 選択した RoboServer で実行中のすべてのロボットを停止します。

  • 削除: 選択したオフライン RoboServer を削除します。

サーバー

RoboServer の名前または IP アドレス、ポート、および ID 番号。

バージョン

実行中の RoboServer 上のソフトウェアのバージョン。

ステータス

クラスタの場合クラスタの状態が表示されます。

  • 初期化中

  • シャット ダウン中

  • 実行中

  • 一時停止中

  • 無効な設定

  • RoboServer に設定を送信中

  • スケジュールとロボットが終了するまで待機します

  • 現在実行中のロボットが終了するまで待機します

  • すべてのロボットとスケジュールを停止し、すぐに設定を適用します

クラスタ設定を変更すると、「クラスタ設定を適用」 ダイアログ ボックスが表示され、続行するためのオプションが示されます。

RoboServer の場合、サーバーがオンラインまたはオフラインのいずれであるかが示されます。「Duplicate」のステータスは、同一の RoboServer が 2 つ存在することを示します。RoboServer がオフラインの場合は、 コンテキスト メニューから [削除] をクリックして削除できます。

CRE/KCU

CRE および KCU ライセンスの詳細については、『Kofax RPA インストール ガイド』の「同時ロボット実行ライセンス」および「Kofax RPA 計算単位」を参照してください。

CRE ベースのライセンスの場合

静的ライセンス分配のモードでは、この列はこのクラスタで同時に実行できるロボットの数を示します。CRE は、クラスタ内のオンライン RoboServer 間で均等に配分されます。CRE は不可欠なユニットであり、1 つの CRE を複数の RoboServer 間で分割することはできません。たとえば、クラスタ内に 6 つの CRE と 5 つの RoboServer がある場合、各 RoboServer は CRE を 1 つ取得するため、1 つの CRE が未使用のままになります。

クラスタ内の CRE の数は、RoboServer の数以上である必要があります。クラスタ内に存在する RoboServer の数よりもクラスタに割り当てた CRE の数が少ない場合、クラスタは無効になります。

動的ライセンスの分配モードでは、この列はクラスタに割り当てられた CRE ライセンスの総数を示します。RoboServer はリクエストごとにクラスタからライセンスを受け取ります。リクエストされた数のライセンスがある場合、RoboServer は、その数のライセンスを取得します。このモードの場合、RoboServer は Management Console とのみ通信し、API 呼び出しなどの他のリクエストをブロックします。

動的ライセンスの分配モードで、Management Console の再起動後に RoboServer と Management Console 間の接続を再確立するには、RoboServer を再起動してください。

RoboServer が実行できる最大同時ロボットの数は、利用可能な CPU の量と、RoboServer が処理するデータを取得するために必要な速度によっても異なります。詳細については、『Kofax RPA 管理者ガイド』の「本番構成」を参照してください。

CRE の数を調整するには、[クラスタに CRE を割り当て] をクリックします。このアクションを行うと、[ライセンス ユニットの割り当て] ペインが開き、ライセンス単位の数を調整して、使用可能な単位の総数と残りの数を確認できます。

動的ライセンスの分配モードでは、ライセンス ユニットが自動的に分配されます。これは licenseLimit パラメータよりも優先されます。

KCU ベースのライセンスの場合
このクラスタに割り当てられている KCU の数を示します。クラスタの KCU は、クラスタ内のオンライン RoboServer 間で均等に配分されます。クラスタの KCU を調整するには、[クラスタに KCU を割り当て] をクリックします。このアクションを行うと、[ライセンス ユニットの割り当て] ペインが開き、ライセンス単位の数を調整して、使用可能な単位の総数と残りの数を確認できます。

ライセンス タイプ

クラスタのライセンス タイプ: プロダクションまたは非プロダクション。

オプションの列

実行中のロボット

現在、RoboServer で実行されているロボットの数。

キューに格納されたロボット

RoboServer でキューに格納されたロボットの数。

最大ロボット数

RoboServer で同時に実行されるロボットの最大数。クラスタ設定で設定できます。

アップタイム

RoboServer のアップタイム。サーバーを起動または再起動した時刻を確認できます。

コマンド ライン

RoboServer を起動したコマンド ライン。

CPU 数

RoboServer プロセスに割り当てられている CPU の数。たとえば、CPU アフィニティが割り当てられている場合などがあります。

メモリ制限

RoboServer が実行されている JVM に割り当てられているメモリの最大容量。

期間 (累計)

RoboServer が「制限を超過」の状態になっていた合計時間を示します。

制限を超過

サーバーがそのメモリ閾値 (デフォルトの 80%) を越えて動作しているかどうかを示します。この制限に到達した場合、RoboServer は、ロボットを起動する代わりに、キューに登録します。

最大キュー数

RoboServer でキューに登録できるロボットの最大数。クラスタ設定で設定できます。

最終更新

Management Console が RoboServer から最新のステータス更新を受け取った時刻を示します。

一時プロファイリング

特定の RoboServer に対してプロファイリングが一時的に有効化されているかどうかを示します。RoboServer が再起動されると、この設定はクリアされます。

新しいクラスタの作成

  1. 新しいクラスタを作成するには、左上隅の + 記号をクリックします。

    「クラスタの追加」 ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. クラスタの名前を指定します。「クラスタの追加」 ダイアログ ボックスを閉じた後は、名前を変更できません。

    本番クラスタを作成する場合は、本番ライセンスからライセンス ユニットを割り当てることができます。同様に、非本番クラスタを作成する場合は、非本番ライセンスからライセンス ユニットを割り当てることができます。

  3. RoboServer と Management Console 間の接続タイプを指定します。

  4. ライセンスの分配モードを選択します。

  5. [OK] をクリックします。

    新しいクラスタがテーブルに表示されます。

クラスタにさまざまな Kofax RPA 製品バージョンの RoboServer を含めて、ロボットを徐々に更新することができます。クラスタでは、古いバージョンのロボットは最も近い利用可能なバージョンの RoboServer に転送されます。例については、閾値の RoboServer バージョンを参照してください。

負荷分散とフェールオーバー

クラスタでロボットを実行する必要があるときは、利用可能なスロット数が最も多い RoboServer が検索されます。利用可能なスロット数は、RoboServer ですでに実行されているロボットの数と、同時に実行できるロボットの数 (クラスタ設定で設定した同時ロボットの最大数) に基づいて計算されます。

クラスタ内のいずれかの RoboServer がオフラインになると、KCU が残りの RoboServer 間で自動的に均等に配分されます。

RoboServer またはクラスタのアクション

RoboServer またはクラスタでアクションを実行するには、[アクション] 列の コンテキスト メニューを使用します。アクションの説明については、前の表の [アクション] 行を参照してください。

実行中のロボット ビュー

クラスタまたは RoboServer の名前をクリックすると、ビューが開き、選択したクラスタ内のすべての RoboServer からこのクラスタ内でロボットを実行する方法、または選択した RoboServer でロボットを実行する方法についての詳細が表示されます。

このビューの情報の表示方法を次のように変更できます。

  • さまざまなフィルタを適用して、テーブル内のロボットのリストをフィルタリングします。ロボット名、プロジェクト名、実行 ID、ロボット URL でフィルタリングすることができます。フィルタリングでは大文字と小文字が区別され、入力したテキストがロボット名、プロジェクト名、実行 ID、またはロボット URL のいずれかの部分文字列として含まれるロボットが選択されます。
  • 右側の メニュー アイコンを使用して、表示するテーブル列を選択します。

デフォルトでは、実行中または直前に完了したロボットごとに、次のテーブル列が表示されます。

説明

ロボット名

ロボットの名前。

サーバー

ロボットを実行している RoboServer の名前

プロジェクト名

ロボットが属しているプロジェクトの名前。[リポジトリ] > [ロボット] セクションにプロジェクトのリストが表示されます。

ロボット URL

ロボットを識別する URL。RoboServer の実行要求を作成する場合に、file://URL または Library:/ を指定できます (これは、ロボットをファイル システムまたはライブラリのいずれからロードする必要があるかどうかを示します)。

  • ファイル システムの URL: file://C:/Kofax RPA/Robots/Library/Input.robot

  • ライブラリの URL: Library:/Input.robot

ロボットの実行要求は、次の例のようになります。

Request request = new Request("Library:/Input.robot")

開始時間クライアント

ロボットが開始された時刻。この時刻は、Management Console を実行しているブラウザのタイム ゾーンで表示されます。

実行 ID

ロボットの実行 ID。

現在のステップ

ロボットが現在実行されているステップ。

ステータス

ロボットの現在のステータス。

  • 実行中 - 現在実行中。

  • 待機中 - 実行可能になるまで待機中。

  • 完了 - RoboServer での実行が終了しました。このステータスは、次のようなロボットに割り当てられます。

    • 正常に完了したロボット

    • エラー状態で完了したロボット

    • 失敗したロボット

    • 強制的に停止されたロボット

完了ステータスを持つロボットは、完了してから 1 分後にテーブルから削除されます。

オプションの列

ロケーション コード

Design Studio に表示可能なステップに割り当てられているコード。

ステップ実行時間

現在のステップ実行時間 (秒単位)

実行されるステップ数の制限

ロボットが実行できるステップの最大数を表示します。制限に到達すると、ロボットは停止します。

KCU 待機時間

KCU ポイント (その時点での) がすでに使用されているため、ロボットが実行できなかった時間。

ロード済みバイト数

ロボットの実行中にロードされたバイト数。

最終出力時間

最後の抽出が実行された時刻。

送信された電子メール

ロボットが送信した電子メールの数。

実行されたステップ ロボットが実行したステップの数。

実行パス

ロボットが実行したステップのシーケンス。

KCU ポイント コスト

ロボットを実行するために使用した KCU ポイント。KCU ポイント コストは、Design Studio に示されている KCU 使用量と等しくなります。

抽出された値の制限

オブジェクト抽出数の上限。このプロパティで指定した上限よりも多くのオブジェクトをロボットが抽出した場合、エラー メッセージが生成されるか、ロボットが停止します。

実行時間の制限

ロボット実行の合計時間の上限。この時間制限内にロボットが完了しなかった場合、エラー メッセージが生成され、ロボットが停止します。このプロパティ値は秒単位で指定されます。

出力数

ロボットが生成したオブジェクトの数。

ロボット ライブラリ

ロボット ライブラリのタイプ。次のタイプがあります。

  • Design Studio ロボット ライブラリ

  • 組み込みファイルベースのロボット ライブラリ

  • リポジトリ ロボット ライブラリ

  • URL ファイルベースのロボット ライブラリ

  • URL フォルダベースのロボット ライブラリ

詳細については、『Kofax RPA 開発者ガイド』を参照してください。また、このヘルプ システムの「ロボット ライブラリ」も参照してください。

切断時に停止

設定した場合、Management Console との接続が失われるとロボットは停止します。このフラグは、Java API でロボットを実行する場合にのみ使用します。詳細については、『Kofax RPA 開発者ガイド』の「setStopOnConnectionLost」を参照してください。

API 例外時に停止

設定した場合、API 例外が生成されるとロボットは停止します。

停止中

ロボットがシャットダウン プロセス中かどうかを示します。