プロキシ サービスの使用

一部の IP プロキシ プロバイダは、組み込みの IP ローテーション サービスの提供を開始しています。これは便利なサービスですが、IP プロキシを必要とする人々にとって、必ずしも使いやすいとは限りません。

IP アドレス変更後にブラウザ セッションが維持されない Web サイトや、セッションの維持が許可されていない Web サイトもあるため、Kofax RPA では、IP プロキシ プロバイダがランダムにローテーションを行う IP ローテーション モデル、または事前に設定した時点で IP のローテーションを行う IP ローテーション モデルの使用を推奨していません。

開かれたインターネットでは典型的なブラウザ ソケット接続の寿命は非常に短く、Web サイトはソースの IP アドレスを確認しないため、IP ローテーションは問題なく動作します。多くの Web サイトやショップは、最も基本的なセッション管理を実装しています。サイバー世界の脅威が増大し、セキュリティに注目が集まる中で、多くの Web サイトはセキュリティ レベルを引き上げて、IP アドレスの監視を強化しています。Web サーバーでセッション内の IP アドレスの変化を検出して防止するようにすることは、第三者による攻撃を防ぐための適切な方法です。ユーザーがログインする必要のあるネット バンキング サイトやその他の多くの商用サービスや金融サービスのサイトが、セッション内の IP アドレス変更からの保護を実装しているのはこのためです。

IP アドレスを変更すると Web サーバーで進行中のセッションが中断される可能性があるため、ロボットの実行中に IP アドレスを自由にローテーションさせることはできませんプロキシを効果的に使用する最高の方法は、プロキシ切替ステップを使用したり、プロキシ サービスによって提供される Web サービスを使用したりして、ロボット内からプロキシを制御することです。

ローテーションがロボット内で行われ、リモート Web サイトを考慮して、ロボットが一つの IP アドレスセッションでトランザクションを行っていれば、このロボットは正常に動作します。

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