インポート接続設定の構成
POP3、IMAP、SMTP、MS Graph、FAX サーバー、フォルダ、Exchange Web サービス経由でドキュメントを受信するように、インポート接続を構成できます。
次のテーブルは、さまざまな TotalAgility 環境のローカル コネクタと共有コネクタの違いを示しています。ストレージ モードとダイレクト モードの詳細については、『Kofax TotalAgility 管理者ガイド』を参照してください。
環境 | Core Worker - Message Connector | ローカル コネクタ | 共有コネクタ | 追加情報 | |
---|---|---|---|---|---|
ストレージ モード | ダイレクト モード | ダイレクト モード | |||
オンプレミス |
1 対 1 |
サポート |
サポート |
非サポート |
|
1 対多 |
サポート |
サポート |
非サポート |
||
多対 1 |
非サポート |
非サポート |
非サポート |
||
多対多 |
サポート* |
サポート |
非サポート |
*さらに、Agility.Server.Core.WorkerService.exe.config の ImportConnectorName フィールドの値を構成して、各メッセージ コネクタが 1 つの Core Worker によってのみ使用されるようにします |
|
オンプレミス マルチテナント | 1 対 1 | 非サポート | サポート | サポート | ローカル コネクタはストレージ モードではサポートされませんが、構成フィールドは TotalAgility Designer に表示されます。 |
1 対多 | 非サポート | サポート | サポート | ||
多対 1 | 非サポート | サポート | サポート | ||
多対多 | 非サポート | サポート | サポート | ||
オンプレミス マルチテナントと統合サーバー | 1 対 1 | サポート | サポート | 非サポート | |
Azure と統合サーバー | 1 対 1 | サポート | サポート | 非サポート |
次のテーブルは、ストレージ モードとダイレクト モードにおける各種機能の利用可否と動作を示しています。
機能/モジュール/条件 | ストレージ モード | ダイレクト モード | 追加情報 |
---|---|---|---|
インポート時のドキュメントの標準化 |
はい |
いいえ |
ダイレクト モードの場合は、ワークフローでドキュメント変換アクティビティを使用します。 |
ドキュメントのアーカイブ |
はい |
いいえ |
ダイレクト モードの場合は、ワークフローでアクティビティを使用します。 |
プール内で複数の Message Connector が負荷のバランスを取り、フォールト トレラント システムとして動作する。 |
いいえ |
はい |
|
メッセージを Message Connector ストレージに保存し、TotalAgility にインポートする前にソースから削除する |
はい |
いいえ |
|
受信済みメッセージの履歴 |
はい |
いいえ |
|
トラブルシューティングのためにメッセージをダウンロードして再実行する |
はい |
いいえ |
|
メッセージが TotalAgility によって拒否された場合 |
メッセージは Message Connector に受信失敗として保持され、オプションでオペレータに電子メールが送信されます。 |
IMAP、EWS、MSGraph、およびファイルの場合、メッセージはソース システムで名前変更/移動され、インポートできません。Fax サーバーの場合、メッセージをソース システムから手動で削除するまで、1 時間の遅延でインポートが再試行されます。 |
|
TotalAgility へのインポートが失敗した場合 |
構成された期間を過ぎると、TotalAgility によってインポートが再試行されます。コミットされた再試行回数に達すると、インポートは拒否されます。 |
メッセージをソース システムから手動で削除するまで、1 時間の遅延で TotalAgility によってインポートが再試行されます。 |
|
パフォーマンスとスケーラビリティ |
大規模なファイル/メッセージのインポートに適したモード。 |
マルチテナントおよびフォールト トレラント環境に適したモード。 |
ダイレクト モードにおけるメッセージ拒否動作:
-
IMAP: メッセージは「拒否済み」フォルダに移動されます。
-
EWS / MS Graph: 「KfxRejected」フォルダが存在する場合、メッセージはこのフォルダに移動されます。存在しない場合、メッセージをソース システムから手動で削除するまで、1 時間の遅延でインポートが再試行されます。
-
ファイル: 検索対象ファイルは永続的にロックされ、「.?????+99999.locked」というサフィックスが追加されます。
電子メール用インポート コネクタを構成すると、電子メールの本文をそのまま使用してドキュメントを作成できます。生成されるドキュメントの MIME タイプは、電子メールの形式 (テキスト、RTF、HTML) によって決まります。
- 電子メールの本文がテキストとしてフォーマットされている場合、ドキュメントに対する分類または抽出を実行し、ドキュメント変換アクティビティを使用してイメージを標準化した後、イメージ処理アクティビティなどの任意のキャプチャ クライアント アクティビティを使用します。
- 電子メールの本文が RTF としてフォーマットされている場合は、「キャプチャ」アクティビティに送信する前に、RTF ドキュメントをサポートされているフォーマットに変換するカスタマイズを提供します。
- 電子メールの本文の形式が HTML の場合は、ドキュメントに対してイメージ処理を実行した後に、ドキュメントに対する分類または抽出や、任意のキャプチャ クライアント アクティビティでのドキュメントの表示を行えるようになります。
-
に移動します。
[インポート設定] ページが表示されます。
-
[新規] をクリックします。
[新しいインポート接続] ダイアログ ボックスが表示されます。
- インポート接続の [名前] を入力します。
- この項目は任意です。インポート接続の [説明] を入力します。
- デフォルトでは、インポート接続は [アクティブ] です。
-
この手順は、TotalAgility をオンプレミス マルチテナント環境で使用していて、テナント管理システムで Message Connector プールを構成している場合にのみ適用されます。それ以外の TotalAgility 環境では、次の手順に進みます。[接続タイプ] リストで、次のいずれかのオプションを選択します。
テナント管理システムで Message Connector プールが定義されていない場合、[接続タイプ] フィールドは表示されず、ローカル コネクタのみを使用できます。
-
[ローカル コネクタ]: これを選択し、次の手順に進んで構成を続けます。
-
[共有コネクタ]: 詳細な構成については、「共有コネクタのインポート設定の構成」を参照してください。
-
-
次のいずれかの [接続モード] を選択します。
[ストレージ]
このモードでは、1 つのインポート接続に対して 1 つの Message Connector のみがアクティブである必要があります。
メッセージはポーリングされ、Message Connector ストレージに保存されます。これがデフォルトのモードです。
必要に応じて、[SMTP サーバーの有効化] を選択します。「SMTP サーバーの設定」を参照してください。
必要に応じて、[FoIP サーバーの有効化] を選択します。「FoIP サーバーの設定」を参照してください。
[直接]
メッセージのインポートに複数の Message Connector を使用できます。
インポートされたメッセージは Message Connector ストレージに保存されず、TotalAgility に直接送信されます。
ダイレクト モードでは、[SMTP サーバーの有効化] および [FoIP サーバーの有効化] フィールドは利用できません。
-
ポーリングにローカル コネクタを使用する場合は、利用可能な Message Connector を追加する必要があります。新しい Message Connector を追加するには、[Message Connector] リストで をクリックします。
-
[Message Connector] リストで をクリックします。
[Message Connector の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
-
以下のプロパティを構成します。
フィールド 説明 [名前] Message Connector の一意の名前を入力します。 [アクティブ] デフォルトでは、Message Connector はアクティブです。 [Message Connector の URL] Message Connector の URL を入力します。 システム設定で [すべて許可] が有効になっていない場合は、ホワイトリストに登録された Message Connector の URL のみを入力できます。それ以外の URL を入力した場合は、URL 接続文字列がホワイトリストに登録されていないため接続が拒否されたことを示すメッセージが表示されます。「Web サービスの URL またはデータベース接続文字列をホワイトリストに指定する」を参照してください。
[プロセス パスワード] [Message Connector の構成] で指定したものと同じ値を指定します。 プロセス ユーザーのパスワードにより、Message Connector でのドキュメントのインポートと Message Connector Monitor での「パッシブ入力」の表示を制御します。
Message Connector の構成で「パスワードの表示」を設定した場合は、[Message Connector Monitor] ウィンドウを開く際に、このパスワードを入力するように求められます。
[管理者パスワード] [Message Connector の構成] で指定したものと同じ値を指定します。管理者ユーザーのパスワードによって、適切な認証を持たない Message Connector のリモート設定を制限します。 ダイレクト モードでメッセージをポーリングするために Message Connector を追加する場合、このフィールドは表示されません。
- 指定した Message Connector の URL が正しくてアクティブになっているかどうかをテストするには、[接続のテスト] をクリックします。
- [保存] をクリックします。
- 手順 a ~ d を繰り返して、必要な Message Connector をすべて追加します。
-
既存の Message Connector を編集するには、リストから必要な Message Connector を選択し、 をクリックします。必要に応じてフィールドを更新し、[保存] をクリックします。
-
Message Connector を削除するには、リストから必要な Message Connector を選択し、 をクリックします。確認して、Message Connector を削除します。
-
[Message Connector] リストで をクリックします。
-
インポート ソースを追加するには、次の手順を実行します。
- [インポート ソース] の をクリックします。
- [タイプ] リストで、インポート ソースを選択し、[新しいインポート ソース] ダイアログ ボックスで設定を構成します。
-
インポート ソースを保存します。
インポート ソースの名前が [新しいインポート接続] ダイアログ ボックスの [インポート ソース] テーブルの下に表示されます。
- 指定した Message Connector の URL が正しくてアクティブになっているかどうかをテストするには、[接続のテスト] をクリックします。これにより、[Message Connector] リストのすべての Message Connector で接続がテストされます。
-
[保存] をクリックします。
インポート接続が [インポート設定] ページに表示されます。
これらのインポート ソースおよびインポート接続を、エクスポート用のパッケージに含めることができます。詳細については、「パッケージをインポートする」を参照してください。
共有コネクタのインポート設定の構成
共有コネクタを使用する場合、接続モードは常にダイレクトになります。
- [共有 Message Connector プール] リストで、必要な Message Connector プールを選択します。
-
インポート ソースを追加するには、[インポート ソース] の をクリックします。
-
[タイプ] リストで、インポート ソースを選択し、[新しいインポート ソース] ダイアログ ボックスで設定を構成します。
利用可能なインポート ソースは、次のとおりです。
インポート ソースを構成するときに、[通知設定]、[ドキュメントの標準化]、および [ドキュメントのアーカイブ] タブは利用できません。
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インポート ソースを保存します。
インポート ソースの名前が [新しいインポート接続] ダイアログ ボックスの [インポート ソース] テーブルの下に表示されます。
-
[タイプ] リストで、インポート ソースを選択し、[新しいインポート ソース] ダイアログ ボックスで設定を構成します。
- 指定した Message Connector プールが正しくてアクティブになっているかどうかをテストするには、[接続のテスト] をクリックします。これにより、[Message Connector] リストのすべての Message Connector で接続がテストされます。
-
[保存] をクリックします。
インポート接続が [インポート設定] ページに表示されます。これらのインポート ソースおよびインポート接続を、エクスポート用のパッケージに含めることができます。詳細については、「パッケージをインポートする」を参照してください。
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