システム: Active Directory の同期
Active Directory (AD) リソースと TotalAgility を同期するには、「システム: Active Directory の同期」マップを使用します。
このマップは、Active Directory 内の組織単位とその関連グループおよびユーザーを同期します。組織単位外のコンテナ、オブジェクト、またはユーザーは同期しません。
たとえば、XYZ 組織では、ルートの下で次の組織単位を使用できます。
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OU-ABC
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OU-ABC-Sales
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OU-ABC-User 1
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OU-ABC-User 2
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OU-ABC-Marketing
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OU-ABC-Group 1
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OU-ABC-Group 2
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OU-ABC-Group 3
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OU-ABC-R&D
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OU-ABC-User 4
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OU-ABC-User 5
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OU-DEF
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OU-DEF-Sales
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OU-DEF-User 1
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OU-DEF-User 2
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OU-DEF-Services
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OU- DEF -Group 1 (メンバー: OU-ABC-User 1 および OU-DEF-User 1)
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OU- DEF -Group 2
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OU- DEF -User 3
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OU-GHI
OU-ABC 組織単位と TotalAgility を同期すると、「OU-ABC」 組織単位内のすべての組織単位、グループ、およびユーザーが TotalAgility と同期されます。
ただし、特定のグループ レベルの AD を同期する場合は、TotalAgility によって最上位にこのグループのカテゴリが作成されます。構造全体がコピーされることはありません。たとえば、「OU_ABC-Group 2」 を同期する場合は、TotalAgility によって 「OU_ABC-Group 2」 のカテゴリが作成され、このグループに属するすべてのグループ/ユーザーがこのカテゴリ内のリソース グループに追加されます。
「システム: Active Directory の同期」プロセス マップを実行すると、次のようになります。
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AD ユーザーが TotalAgility 内にすでに存在する場合は、プロセスによってインポートされたリソースによって既存のリソースが上書きされることはなく、マップは完了します。エラーが発生した場合は、ErrorXml 変数に格納されます。
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カテゴリが TotalAgility 内にすでに存在する場合、同じ名前の別のカテゴリは作成されず、ユーザーはデフォルトのカテゴリにインポートされます。必要に応じて、ユーザーを別のカテゴリに移動できます。
マップには、Active Directory で認証するアカウント名、パスワード、電子メールの件名、電子メールの内容、および個々のクライアント要件のその他の項目などを定義するサーバー変数が含まれています。次の表に、「システム: Active Directory の同期」マップで使用されるサーバー変数を示します。
サーバー変数 |
説明 |
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AD_EMAIL_ADMINISTRATOR |
「Admin@sampleemail.com」 など、重大なエラーが通知されるユーザーまたはグループの電子メール アドレスです。 |
AD_EMAIL_CONTENT_CRITICAL |
「Active Directory との同期中に重大なエラーが発生しました。返されたエラーは次のとおりです。」など、電子メールの重大なエラーの内容を示します。 |
AD_EMAIL_SUBJECT_CRITICAL |
「Active Directory との同期中に重大なエラーが発生しました」など、電子メールの重大なエラーの件名です。 |
AD_EMAIL_CONTENT_ERRORS |
「Active Directory との同期中にいくつかのエラーが発生しました。これらを表示するには、以下のリンクにアクセスして確認してください:」のような、電子メールのソフト エラー (重大ではないエラー) の内容を示します。 |
AD_EMAIL_SUBJECT_ERRORS |
「Active Directory との同期中にエラーが発生しました」のような、電子メールのソフト エラーの件名を示します。 |
AD_DEACTIVATE_USER |
対応するユーザーが Active Directory から削除されると、Active Directory 同期によって、TotalAgility からのユーザーの削除が試行されます。ユーザーがアクティビティに割り当てられているなどの理由によってユーザーの削除が失敗した場合、および AD_DEACTIVATE_USER フラグが true に設定されている場合、ユーザーは TotalAgility で非アクティブ化され、それ以外の場合はエラーがログに記録されます。 |
AD_LAST_USNCHANGED |
Active Directory を変更するたびに、一意に増分する変更番号 (USN) が取得されます。この番号は AD_LAST_USNCHANGED サーバー変数の TotalAgility に格納されます。(デフォルト: 0)。この変数は Active Directory 同期アクティビティで使用されます。値を 0 に設定すると、すべてのデータの完全同期が実行されます。 最新の USN が更新されて AD_LAST_USNCHANGED サーバー変数に格納されます。以降の同期では、最新の USN 番号の後に行われた変更のみが確認されます。これは、システムに対して定期的に行われる同期です。完全同期の場合は、AD_LAST_USNCHANGED サーバー変数を手動で 0 にリセットし、「システム: Active Directory の同期」マップで新しいジョブを実行できます。 |
AD_PASSWORD |
Active Directory サーバーに接続するアカウントのパスワードです。 |
AD_PORT |
LDAP または LDAPS プロトコルに使用されるポート。ポートが指定されていない場合、デフォルトのポート 389 または 636 がそれぞれの LDAP または LDAPS に使用されます。 |
AD_SECURITY_LEVEL |
アクティビティを完了するために必要な、TotalAgility で定義されたリソースの TotalAgility セキュリティ レベルです。このセキュリティ レベルのデフォルト値は 10 です。 セキュリティ レベルが 10 の場合、TotalAgility リソースは自身のセキュリティ レベルに関係なくアクティビティを完了できます。セキュリティ レベルが 1 の場合は、最高のセキュリティ レベルを持つ TotalAgility リソースだけがアクティビティを完了できます。 |
AD_SERVERNAME |
Active Directory サーバーのマシン名です。 TotalAgility は AD_SERVERNAME 変数内のサーバー名と OU の組み合わせのみを使用します。たとえば、次の場所です。
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AD_SERVERNAME_CN |
AD が同期される特定のグループ レベルです。つまり、このグループのメンバーであるリソースのみが同期されます。たとえば、「CN = OU_ABC-Group 1」の場合は、「OU_ABC-Group 1」に属するすべてのリソースが TotalAgility にインポートされます。 これらの変数名では大文字と小文字が区別されます。AD 内で作成された値と同じ値を入力しなかった場合、ジョブは一時停止され、「パラメータが正しくありません」や「パラメータが見つかりません」などのエラーが報告されます。 |
AD_USE_SECURED_CONNECTION |
TotalAgility と Active Directory サーバーとの同期時に、SSL を LDAP 経由で使用できるようにするかどうかを示します。(デフォルト: False) |
AD_USERNAME |
Active Directory サーバーに接続する有効な ActiveDirectory アカウントです。
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AD_CHASE_REFERRAL |
この変数が true に設定されている場合は、AD 構造内の他の既存の場所に存在するリソースであっても、同期しているグループに属していれば、インポートされます。たとえば、「OU- DEF -Group 1」を同期すると、このグループ内の他のメンバーと一緒に「OU-ABC-User 1」 (「OU-ABC-Sales」 内のグループ) もインポートされます。 これは、AD 自体で Chase Referral が有効になっている場合のみ機能します。この変数のデフォルト値は false です。AD_CHASE_REFERRAL は、クロスドメイン リソースをインポートする場合に便利です。 |
SYSTEM_EMAIL_FROM |
管理者にメールを送信するシステム アカウントの有効な電子メール アドレスを保持します。 |
組織の要件に合わせて、サーバー変数の値、特に AD_SERVERNAME、AD_USERNAME、AD_PASSWORD、および AD_EMAIL_ADMINISTRATOR を変更してください。