スキン

ビジネス プロセス アウトソーシング機能を使用すると、複数のコア プロセスを持つ組織およびシェアード サービス センターは、通常であれば複数の製品と顧客に使用される同一のプロセスを、さまざまな視点で表示することができます。

複数のプロセスの構造が同じであっても、リソース、SLA などに関するルールが異なる場合は、スキンを使用することで、プロセスのコピーを個別に管理およびメンテナンスしなくても、プロセスのさまざまなバリエーションを作成することができます。これにより、メンテナンスのオーバーヘッドが大幅に削減され、テンプレートに加えた変更をすべてのスキンに即座に反映できるようになります。

たとえば、ゴールド顧客の場合はプロセスを 1 日で完了し、シルバー顧客の場合は 2 日で完了する必要があるとします。または、プロセスが重要である場合は専門グループに転送し、重要でない場合は一般的なグループに転送する必要があるとします。いずれの場合も、同じプロセスのバリエーションを 2 つ作成することができます。

スキンにタグを付けることで、スキンの内容を説明するテキストを追加したり、検索しやすくしたりできます。「項目のタグ付け」を参照してください。

テンプレート

プロセスをテンプレートとして設定することができます。プロセスをテンプレートとして設定すると、テンプレートを基にしてスキンを作成できるようになります。テンプレートを変更すると、各スキンに変更が自動的に適用されます。

スキンは常にプロセスの最新バージョンに適用されます。

スキン内でプロセスのプロパティ、変数、およびアクティビティを上書きできます。

プロセスの一部について構造の変更が必要になる可能性がある場合は、埋め込みプロセスを使用することで、スキン内の埋め込みプロセスを上書きできるようになります。

ルール

スキンは、定義されたスキン ルールに基づいて呼び出されます。たとえば、ゴールド顧客にはゴールド スキンが使用され、シルバー顧客にはシルバー スキンが使用されます。

テンプレートを基にジョブが作成されると、ルールが評価されます。スキンに複数のバージョンがある場合は、アクティブな最新バージョンのスキンを基にジョブを作成する必要があります。true と評価された最初のルールがこのスキンを使用します。また、スキンに行われたすべての上書き設定が使用されます。このスキンのルールが true と評価されなかった場合は、次のスキンに移動し、ルールが合格するまで同じ処理が繰り返されます。true と評価されるルールがない場合、プロセスは上書きを行わないで処理を続行します。

ジョブのライフタイム中であれば、スキンを再評価できます。たとえば、データを変更すると、異なるスキンが呼び出されたり、スキンが呼び出さなかったりする可能性があります。

方法: