ディレクトリの反復

この手順を使用して、ディレクトリ内のすべてのエントリ (ファイル、ディレクトリ、およびその他のタイプのオブジェクト) を反復処理します。

このステップは、アプリケーションをレコーダー ビューで開き、最初のエントリを表示します。エントリのプロパティは、テーブル ビューとツリー ビューで使用できます。このステップは、ディレクトリ内のエントリを反復処理するループ ステップとして機能します。反復処理を行うたびに、次のエントリのプロパティでビューの内容が更新されます。

ループは、最初の反復処理の前にディレクトリ内のエントリのスナップショットを取得し、このスナップショットに対して反復処理を行います。ループ中にディレクトリの内容を変更しても、反復処理には影響しません。アプリケーションは静的であり、エントリのプロパティがループ内のステップによって変更されても更新されません。たとえば、エントリを削除すると、アプリケーションに表示されます。エントリの名前を変更すると、最初の名前で表示されます。エントリを作成しても、アプリケーションには表示されません。

すべてのエントリのイテレーションが完了する (またはロボットが例外やブレイク ステップによってループを終了する) と、アプリケーションは自動的に閉じます。また、ロボットが実行を停止した場合にもアプリケーションは閉じます。

ロボットは、イテレーション変数と続行およびブレーク ステップを使用することで、他のループ ステップと同様にループの実行を制御できます。

抽出ステップを使用すると、通常どおりにアプリケーション ツリーからプロパティを抽出できます。

ローカル Desktop Automation モードでのローカル ファイル システムへのアクセスを含むファイル システム アクセスを有効にするには、RoboServer 設定アプリケーションの [セキュリティ] タブで [ファイル システムとコマンド ラインのアクセスを許可] オプションを選択します。

RoboServer がローカル ファイル システムにアクセスできないように設定されている場合、ロボットは実行できますが、ステップがローカル デバイス上で [直接アクセス] に設定した [ファイル アクセス] を使用するとエラーが発生します。ただし、このステップは、[ファイル アクセス] が [RFS 経由] に設定されているローカル デバイス上で機能します。リモート デバイス上では、[直接アクセス] と [RFS 経由] が使用できます。

ディレクトリの反復ステップは、アプリケーション、ファイル システム、およびループのカテゴリに属します。

プロパティ

以下のプロパティを使用して「ディレクトリの反復」ステップを設定します。

名前

ステップの名前。

デバイス
使用するリファレンス名を選択します。このリファレンス名は、「ロボットを呼び出す」ステップの [デバイス] プロパティで指定します。
ファイル アクセス

ファイルのアクセス方法を指定します。

指定したローカル デバイスまたはリモート デバイスのディレクトリ内のエントリに対して反復処理を行うには、[直接アクセス] を選択します。

ロボット ファイル システムのディレクトリ内のエントリを反復処理するには、[RFS 経由] を選択します。

ディレクトリの名前

エントリが反復処理されるディレクトリへのパスを指定します。

たとえば、C:\Directoryname です。

アプリケーション名

ステップで開くアプリケーションの名前を設定します。

この必須パラメータで指定された名前は、アプリケーションの名前属性とタイトル属性で使用されます。

エラーを回避するために、ロボット内のアプリケーションにはそれぞれ異なるアプリケーション名を割り当てます。

イテレーション変数 (オプション)

イテレーション データを格納する変数を指定します。