JavaScript を使用して変換
このデータ コンバータは、JavaScript を使用した変換を指定できます。このデータ コンバータは、たとえば、URL のリライトなどの高度なテキスト操作の作業や複雑な計算を行うときに便利です。制限については、「Kofax RPA の制限」を参照してください。
コンバータへの入力は、暗黙的に定義された INPUT 変数で可能です。変換の実施結果は OUTPUT 変数に割り当てる必要があります。ヘルパー関数を定義して、必要に応じて呼び出すことができます。このコンバータでは、JavaScript からブラウザ状態にアクセスできないので、注意してください。
プロパティ
「JavaScript を使用して変換」データ コンバータは、次の各プロパティを使用して設定できます。
- スクリプト
-
実行する JavaScript。これはリテラルで指定するか、または値セレクターを使用してさまざまな方法で作成できます。
- 説明
-
データ コンバータのリストに表示する説明を入力します。説明に入力がない場合、説明のないコンバータが生成されます。
文字列操作
次の各メソッドは、文字列オブジェクトを変換するときに便利です。regexp は // の中に記載しますが、文字列は「」の中に記載するので注意してください。regexp の終わりのグローバル g 属性は、メソッドをすべての一致に適用することを示します。
メソッド |
説明 |
---|---|
string.charAt(n) |
指数 n を添えて文字を返します。 |
string.charCodeAt(n) |
指数 n を添えた文字の Unicode 値を返します。 |
string.concat(value1, value2, ...) |
1 つまたは複数の値を連結して文字列にします。 |
String.fromCharCode(c1, c2, ...) |
文字の Unicode エンコードを指定する整数から、新規文字列を作成します。 |
string.indexOf(substring) string.indexOf(substring, start) |
string.start 内のサブ文字列のインデックスを返して、検索を開始するインデックスを指定します (0 は文字列の最初の文字で、string.length-1 は最後の文字です。デフォルトは 0 です)。 |
string.lastIndexOf(substring) string.lastIndexOf(substring, start) |
string.start 内のサブ文字列の最後の出現位置を返して、検索を開始するインデックスを指定します (0 は文字列の最初の文字で、string.length-1 (デフォルト) は最後の文字です)。 |
string.length |
文字列の文字の長さ。 |
string.match(regexp) |
正規表現 regexp で、一致する文字列を検索します。regexp に (g) で指定したグローバル属性がない場合は最初の一致だけを返しますが、グローバル属性がある場合は一致するすべての結果を含む配列を返します。 |
string.replace(regexp, replacement) string.replace(substring, replacement) |
サブ文字列または正規表現で、一致する文字列を検索します。最初の出現を置換します。regexp に (g) で指定するグローバル属性がある場合は、すべての出現を置換します。 |
string.search(regexp) |
正規表現で最初に一致した最初の文字のインデックスを返します。 |
string.slice(start, end) |
start から end-1 までのすべての文字を含む文字列を返します。 |
string.split(delimiter, limit) |
区切り記号は文字列または正規表現で、文字列を分ける場所を指定します。文字列の配列を返します。配列の長さは上限を超えません。 |
string.substr(start, length) |
インデックス開始で始まり、指定の長さであるサブ文字列のコピーを返します。 |
string.substring(from, to) |
from の位置で始まり、to-1 の位置で終わるサブ文字列を返します。 |
string.toLowerCase() |
小文字に変換された文字列のコピーを返します。 |
string.toUpperCase() |
すべての文字が大文字に変換された文字列のコピーを返します。 |
Math オブジェクト
以下の各プロパティおよびメソッドは、数学的な計算をするときに便利です。すべての角度はラジアンで測定されます。
プロパティ / メソッド |
説明 |
---|---|
Math.E |
オイラー数を返します。 |
Math.LN10 |
10 の自然対数を返します。 |
Math.LN2 |
2 の自然対数を返します。 |
Math.LOG10E |
10 を底とする E の対数を返します。 |
Math.LOG2E |
2 を底とする E の対数を返します。 |
Math.PI |
円周率を返します。 |
Math.SQRT1_2 |
1/2 の平方根を返します。 |
Math.SQRT2 |
2 の平方根を返します。 |
Math.abs(x) |
絶対値を返します。 |
Math.acos(x) |
逆余弦を計算します。 |
Math.asin(x) |
逆正弦を返します。 |
Math.atan(x) |
逆正接を計算します。 |
Math.atan2(y, x) |
点に対する角度を計算します。入力は通常の (x,y) 座標を表しますが、順序は逆です。 |
Math.ceil(x) |
数を切り上げます。 |
Math.cos(x) |
余弦関数。 |
Math.exp(x) |
e を x 乗します。 |
Math.floor(x) |
数を切り捨てます。 |
Math.log(x) |
自然対数を計算します。 |
Math.max(x1, x2, ...) |
数の最大値を返します。 |
Math.min(x1, x2, ...) |
数の最小値を返します。 |
Math.pow(x,y) |
x の y 乗を計算します |
Math.random() |
0 ~ 1 の間の乱数を返します |
Math.round(x) |
最も近い整数に四捨五入します。 |
Math.sin(x) |
正弦関数。 |
Math.sqrt(x) |
平方根を計算します。 |
Math.tan(x) |
正接関数。 |
数値
String(number) を使用して数を文字列に変換できます。Number(string) を使用すれば逆も可能です。数オブジェクトの便利なメソッドがいくつかあります。
メソッド |
説明 |
---|---|
number.toExponential(digits) |
小数点の後にくる桁数を指定します。指数表記の数の文字列表現を返します。 |
number.toFixed(digits) |
小数点の後にくる桁数を指定します。指数表記を使用しない数の文字列表現を返します。 |
number.toPrecision(precision) |
有効数字の数を指定します。指定した数の有効数字で数の文字列表現を返します。 |
number.toString(base) |
指定した進数を使用して数の文字列表現を返します。 |