Kofax Analytics for RPA ビュー

このセクションでは、Kofax Analytics for RPA プロジェクトで表示される各ビューの情報について説明します。ビュー上のさまざまなオブジェクトを操作して、詳細な情報を取得できます。Kofax Analytics for RPA では、RPA ビューProcess Discovery ビューが用意されています。

RPA ビュー

RPA ビューには、Kofax RPA の分析情報が表示されます。

概要

概要では、Kofax RPA システムのパフォーマンス パラメータがグラフィックで表示されるため、容量のボトルネックやシステム使用率の問題をすばやく確認できます。[期間] リストで期間を選択し、[RoboServer] リストで [RoboServer] を選択することで、データをフィルタリングできます。

左側のペインのタイルのパーセントは、選択した期間および選択した期間の前の同じ期間との差を示します。たとえば、期間として [過去 1 時間] を選択した場合、パーセントには過去 1 時間とその前の 1 時間との差が表示されます。値の横にある三角形は、値が減少すると下向きになり、値が増加すると上向きになることに注意してください。

  • API コール、スケジュールされたロボット実行、抽出されたレコード、HTTP 要求、MB ロード済みの場合。値がゼロより大きい場合、パーセントは緑色になり、値が増加したことを示します。

  • KCU、KCU 待機時間、エラー発生のロボット実行、到達不能のスケジュールの場合。値がゼロより小さい場合、パーセントは緑色になり、値が減少したことを示します。

ネットワークの詳細を表示するには、この記号 のタイルをクリックします。

節約された人手の処理時間

このグラフには、Design Studio の [ロボットの設定] ダイアログ ボックスの [手動の処理時間] オプションで指定した値と、指定した期間中のすべてのロボット実行に対して計算されたロボット実行の実際の継続時間との差に関する情報が表示されます。[手動の処理時間] オプションでは、選択したロボットによって実行時に行われるタスクをユーザーが実行する場合の所要時間を指定できます。

API コール、スケジュールされたロボット実行
API または手動で開始されたロボット実行の数。
CRE 使用量

利用可能な最大ライセンスのうち、CRE ライセンスを使用して実行されたロボットの割合。CRE の詳細については、『Kofax RPA インストール ガイド』の「同時ロボット実行ライセンス」を参照してください

概要レポートには、選択した Management Console で使用されるライセンスに応じて、CRE 使用量または KCU 使用量の情報が表示されます。

キュー時間
合計実行時間とキュー時間の比率 (パーセント)。
KCU 使用量

クラスタごとの利用可能な最大ライセンスのうち、KCU を使用して実行されたロボットの割合。

待機時間
合計実行時間と KCU 待機時間の比率 (パーセント) (KCU ライセンスが使用されている場合のみ表示)。

KCU の健全性

KCU (Kofax RPA 演算ユニット) の健全性は、API コールとスケジュールの 2 つの指標に基づいて計算されます。KCU の詳細については、『Kofax RPA インストール ガイド』の「Kofax RPA 演算ユニット」を参照してください。

API コールの KCU の健全性は、ロボット実行からの KCU 待機時間に基づいて計算されます。

  • ロボット実行の最大 KCU 待機時間が 1 秒を超えると、KCU の健全性が黄色になります。

  • ロボット実行の平均 KCU 待機時間が 1 秒を超えると、KCU の健全性が赤色になります。

スケジュールの KCU の健全性は、統計から次のように算出されます (ゼロ ベースは 1 分あたり 2 秒、ピーク制限は 1 分あたり 10 秒)。

  • データ ポイントの 10% にピーク制限を超える KCU 待機時間がある場合、またはデータ ポイントの 50% にゼロ ベースを超える KCU 待機時間がある場合、KCU の健全性は黄色になります。

  • データ ポイントの 50% にピーク制限を超える KCU 待機時間がある場合、またはデータ ポイントの 90% にゼロ ベースを超える KCU 待機時間がある場合、KCU の健全性は赤色になります。

クラスタ

このビューには、クラスタ レベルでの Kofax RPA システムのパフォーマンス パラメータがグラフィックで表示され、各 RoboServer のグラフも表示されます。RoboServer の起動時に -serverName パラメータで RoboServer の名前を指定した場合、ビューには RoboServer 名が表示されます。それ以外の場合は、RoboServer の IP アドレスが表示されます。

RoboServer の名前の色は、最後のアクティビティに応じて次のように変化します。

  • 緑: 値が 60 秒を超える場合。
  • オレンジ: 値が 60 秒以上で、5 分より小さい場合。
  • 赤: 値が 5 分以上で、1 日より小さい場合。
  • グレー: 値が 1 日以上の場合。

リストで RoboServer を選択することで、結果をフィルタリングできます。RoboServer を選択すると、[CPU] と [メモリ] のグラフに、最小、最大、平均の使用状況が表示されます。

プロジェクト

このビューには、主要なロボット実行の指標がグラフィックで表示され、プロジェクトのロボットの健全性に関する概要が示されます。想定どおりに動作しないロボットを特定し、修正することができます。このビューでは、次の列と行が使用できます。

フィールド名

説明

プロジェクト

プロジェクト

プロジェクト名を表示します。

スケジュール済み

選択した期間中の、プロジェクトでスケジュールされたロボット実行の数。

API コール

選択した期間中の API コールの数。

健全性

プロジェクトの全体的な健全性を表すカラー サークル。詳細については、ロボットの健全性と色 を参照してください。

ロボット

ロボット

選択したプロジェクトのロボット名とパス。

実行時間

1 回のロボット実行の平均実行時間。

合計短縮時間(分)

選択した期間中の手動および自動 (ロボットによる) タスク実行時間の推定差 (分単位)。

抽出レコード

1 回のロボット実行中に抽出されたレコードの平均数。

KCU

1 回のロボット実行中に使用された KCU ポイントの平均数。

エラー

1 回のロボット実行での平均エラー数。

タグ

タグ

ロボットのタグの名前。タグをクリックすると、選択したタグを含むすべてのロボットのリストが開きます。

ロボットの健全性と色

ロボットの健全性は、エラー数、実行時間、抽出されたレコード数という 3 つの値に基づいて計算されます。選択した期間のロボット実行ごとに、平均と偏差が計算されます。すべての値が平均プラス/マイナス偏差の範囲に収まっている場合、ロボット実行は緑色になります。それ以外の場合、ロボット実行は赤色になります。

ロボットのすべてのロボット実行が緑色の場合、ロボットの健全性は緑色になります。すべてではなく、1 つ以上のロボット実行が赤色の場合、ロボットの健全性は黄色になります。すべてのロボット実行が赤色の場合、ロボットの健全性は赤色で表示されます。

ロボットのリストの行をクリックすると、実行時間、抽出レコードの数、エラーと警告、ロボットの実行の詳細など、選択したロボットの情報が表示されます。

スケジュール

このビューには、システムでの負荷分散の概要を示す、同時スケジュール実行の数がグラフで表示されます。

スケジュール実行の詳細を表示するには、スケジュールを選択し、[スケジュール] ペインで [詳細] をクリックします。[スケジュールの詳細] ウィンドウが表示されます。[スケジュール実行] リストでスケジュール実行をクリックして、[ロボット実行] で詳細を表示します。

スケジュールの健全性と色

スケジュールの健全性は、エラー数、実行時間、抽出レコード数という 3 つの値に基づいて計算されます。選択した期間のスケジュール実行ごとに、平均と偏差が計算されます。すべての値が平均プラス/マイナス偏差の範囲に収まっている場合、スケジュール実行は緑色になります。それ以外の場合、スケジュール実行は赤色になります。

スケジュールのすべてのスケジュール実行が緑色の場合、スケジュールの健全性は緑色になります。すべてではなく、1 つ以上のスケジュール実行が赤色の場合、スケジュールの健全性は黄色になります。すべてのスケジュール実行が赤色の場合、スケジュールの健全性は赤色で表示されます。

ヒートマップ

RPA ダッシュボードには、ロボット実行とスケジュール実行に関する色分けされたヒートマップが表示されます。ヒートマップのしきい値は、レポートの上にある [重大ステータスのしきい値の入力] オプションで指定します。レポートの上にマウス カーソルを合わせると、実行数がセルに表示されます。以下の色が利用できます。

指定したしきい値を超過

オレンジ

指定したしきい値の 4 分の 3 を超過、指定したしきい値以下

指定したしきい値の半分を超過、4 分の 3 以下

指定したしきい値の半分以下

使用量

ライセンスの使用状況とアプリケーションの使用量のほか、クラスタごとに整理されたロボットの実行情報が表示されます。

アプリケーションの使用量

プロジェクト
利用可能なプロジェクトを表示します。
ロボットで見つかったタグ
選択したプロジェクト内のロボットに割り当てられたタグを表示します。各行には、タグが付いているロボットの数が表示されます。タグ名をクリックすると、そのタグが割り当てられたロボットが表示されます。
ロボットで使用されているアプリケーション
選択したプロジェクト内のロボットによって呼び出されたアプリケーションを表示します。各行には、アプリケーションを実行したロボットの数が表示されます。アプリケーション名をクリックすると、ロボット名が表示されます。
ロボットで使用される URL
選択したプロジェクト内のロボットがアクセスするドメイン URL を表示します。各行には、URL にアクセスしたロボットの数が表示されます。URL をクリックすると、ロボットがアクセスした具体的なページのリストが表示されます。

ライセンス使用状況

選択した Management Console で使用されているライセンスに応じて、レポートには KCU または CRE 使用量の情報が表示されます。

KCU 使用量
クラスタごとの利用可能な最大ライセンスのうち、KCU を使用して実行されたロボットの割合。
KCU 使用量のピーク
選択した期間の KCU 使用量のピークを表示します。
KCU 待機時間のピーク(秒)
選択した期間の KCU 待機時間のピークを表示します。
KCU 待機時間の累積
選択した期間の合計 KCU 待機時間。
CRE 使用量
利用可能な最大ライセンスのうち、CRE ライセンスを使用する同時ロボット実行の割合。
CRE 使用量のピーク
選択した期間の同時ロボット実行のピークをクラスタ別に表示します。
キュー時間
使用可能なライセンスを得るためにロボットがキューに格納されていた平均時間。
キューに格納されたロボット
キューに格納されたロボットの最大数。

ロボットの実行

ロボットの実行の累積
ロボット実行の合計数。
ロボットの実行時間の累積
ロボットの合計実行時間。
ロボットのエラー
ロボットのエラーの合計数。
キュー時間 (秒)
ロボットがキューに格納されていた合計時間。

Process Discovery ビュー

Process Discovery ビューは、Process Discovery Agent が収集し、Analyzer で処理されたデータに基づく情報を含むレポートです。

フィルタとステータス
  • [グループの選択]: このフィルタを使用して、選択した Process Discovery グループのデータを表示します。すべてのグループのデータを表示するには、[すべてのグループ] を選択します。

  • [日付]: 日付範囲を指定します。デフォルトでは、範囲は過去 30 日です。

  • [一般的なステータス]: レポートの現在のステータスを表示します。「Analytics レポートは <日付と時刻> に生成されました」と表示された場合、Analyzer は分析を正常に終了しており、データを評価する準備が整っています。その他のステータスである場合は、レポートが未完了であることを示します。詳細については、[ステータス] ビューを開いてください。

Process Discovery ビューでは、次のチャートとグラフを使用できます。

概要

Analyzer によって処理されたすべてのデータの概要が表示されます。このビューでは、次の情報を利用できます。

概要
  • [すべてのユーザー アクティビティの期間 (時間)]: 検出されたユーザー アクティビティの合計期間。

  • [プロセスの期間 (時間)]: 検出されたプロセスの期間。

  • [プロセス以外のユーザー アクティビティの期間 (時間)]: プロセスを形成しないユーザー アクティビティの期間。

  • [ユーザー数]: 分析されたユーザーの合計数。

  • [プロセス内のユーザーの数]: プロセスを形成するアクションを実行したユーザーの数。

  • [アプリケーションの数]: 検出されたアプリケーションの合計数。

  • [プロセス内のアプリケーションの数]: プロセス内で使用されたアプリケーションの数。

  • [イベント数]: 処理されたイベントの数。

アプリケーションあたりのユーザー アクティビティの合計期間 (時間)
この棒グラフは、各アプリケーションでの作業の所要を検出するために役立ちます。
収集されたデータの合計量

このグラフには、分析されたイベントの合計数に関する情報が表示されます。

プロセス

このビューには、検出されたプロセスに関する情報が表示されます。ウィンドウの左下隅にある [Excel にエクスポート] をクリックすると、検出されたプロセスのリスト、プロセス インスタンスのリスト、およびプロセス インスタンスのステップのリストをスプレッドシートにエクスポートできます。また、[プロセスの詳細] ウィンドウおよび [プロセスのインスタンスの詳細] ウィンドウで [PDF にエクスポート] をクリックすると、プロセス インスタンスのリストとスクリーンショットを含むステップのリストを PDF ファイルにエクスポートできます。

概要

検出されたプロセスの概要を表示します。

  • [プロセスの合計期間 (時間)]: 検出されたすべてのプロセスの期間。

  • [プロセスの数]: 検出されたプロセスの数。

  • [プロセス内のアプリケーションの数]: プロセス内で使用されたアプリケーションの数。

  • [プロセス内のユーザーの数]: プロセスを形成するアクションを実行したユーザーの数。

[アプリケーションあたりのプロセス内のユーザー アクティビティの期間 (時間)]

チャートには、プロセス内の各アプリケーションでの作業の所要時間が表示されます。

[プロセスあたりの平均時間 (分)]

チャートには、プロセス内のプロセス インスタンスの平均継続期間が表示されます。チャートの右側にあるプロセス名をクリックして、チャート内のプロセスを表示または非表示にできます。

[プロセスの期間 (時間)]

チャートには、検出されたプロセスの合計時間が表示されます。チャートの右側にあるプロセス名をクリックして、チャート内のプロセスを表示または非表示にできます。

[発見されたプロセス]
発見されたプロセスを一覧表示します。各プロセスに対して、次の情報が表示されます。プロセスの詳細を表示するには、リスト内のプロセスをクリックします。
  • [タイトル]: プロセスの名前。プロセス名は自動的に作成され、「Process」という単語と序数で「Process 22」などのように構成されます。

  • [最も使用されているアプリケーション]: プロセスで最も使用されているアプリケーションの名前。

  • [実行の量]: 検出されたプロセス インスタンスの数。

  • [合計時間 (時間)]: プロセスのすべてのインスタンスの合計期間。

  • [一致率 (%)]: プロセス インスタンスの平均一致率。

  • [検出タイプ]: プロセスが検出された方法を示します。[自動] または [補助あり] のいずれかになります。ユーザー アシスタンスを使用して 1 つ以上のプロセス インスタンスが検出された場合、検出タイプは [補助あり] と表示されます。ユーザーが Agent のメニューの [タスクの開始] オプションおよび [タスクの停止] オプションを使用してタスクの開始と終了を指定した場合、[補助あり] タイプのプロセスが表示されます。

  • [平均時間 (分)]: プロセス インスタンスの平均継続期間。

  • [ステップ]: プロセス インスタンスの平均ステップ数。

  • [ユーザー]: 選択したプロセスを実行したユーザーの数。

[プロセスの詳細]

[発見されたプロセス] リストでプロセスをクリックすると、[プロセスの詳細] ウィンドウが表示されます。ウィンドウには、選択したプロセスの詳細情報とプロセス インスタンスのリストが表示されます。各プロセス インスタンスに対して、次の情報が表示されます。列のタイトルをクリックして、プロセス インスタンスのリストを並べ替えることができます。

  • [インスタンス]: インスタンス番号。

  • [一致率 (%)]: 各インスタンスの一致率。

  • [検出タイプ]: プロセス インスタンスの検出タイプ。

  • [ステップ]: 検出されたプロセス インスタンスのステップ数。

  • [期間 (分)]: プロセス インスタンスの期間。

[プロセスのインスタンスの詳細]

[プロセスの詳細] ウィンドウでプロセス インスタンスをクリックすると、[プロセスのインスタンスの詳細] ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、選択したプロセス インスタンスに関する詳細情報と、入手可能な場合はスクリーンショット付きのステップのリストが表示されます。

ステータス

このレポートには、Analyzer イベントと Agent のステータスのリストが表示されます。このレポートを使用して、一般的なステータスが「Analytics レポートは <日付と時刻> に生成されました」の内容と異なる場合に、Analyzer で発生したエラーをトレースします。

[Agents 記録のステータス] リストを使用して、エージェントのアクティビティを追跡できます。Agent は日付順に並べ替えられ、最新のアクティビティが一番上に表示されます。このリストは、オフになっている Agent 、または正しくセットアップされていない Agent を検出するのに役立ちます。