メール送信
「メール送信」アクションではメールを送信します。
メールは Design Studio 内のデザインモードでの実行中には送信されません。
このステップは、SMTP 成功コードが返された場合にのみ正常に実行できます。SMTP エラーが発生すると、ステップの実行が完全にブロックされます。ステップで複数の受信者に電子メールを送信することになっていて、そのうちの 1 人から SMTP エラーが返された場合、ステップは実行されず、どの受信者も電子メールを受け取れません。
プロパティ
「メール送信」アクションは、次の各プロパティを使用して設定できます。
- [メッセージ] タブ
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このタブに含まれるプロパティで、メッセージの内容、送信者と受信者を指定できます。
- 送信元アドレス
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メールの送信元アドレス (送信者アドレス) を指定します。値セレクターを使用して複数の方法で値を指定することができます。
- 宛先アドレス
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メールの送信先アドレス (受信者アドレス) を指定します。To アドレスは必ず指定します。複数のアドレスを指定する場合はコンマで区切ってください。値セレクターを使用して複数の方法で値を指定することができます。
- CC アドレス
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メールの CC アドレス (受信者アドレス) を指定します。このアドレスはオプションですが、複数のアドレスを指定する場合はコンマで区切ってください。値セレクターを使用して複数の方法で値を指定することができます。
- 件名
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メールの件名を指定します。値セレクターを使用して複数の方法で値を指定することができます。
- メッセージ
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メールの本文を指定します。値セレクターを使用して複数の方法で値を指定することができます。
- メッセージ タイプ
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メッセージ本文のタイプとして、テキストまたは HTML を指定します。
- [サーバー] タブ
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このタブに含まれるプロパティで、使用するメール サーバーを設定できます。
- メール サーバー
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メールの送信に使用するメール サーバーを指定します。値セレクターを使用して複数の方法で値を指定することができます。
- ポート
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メールの送信に使用するメール サーバーのポート番号を指定します。適切なポート番号は、一番多いのが SSL を使用しない場合で 25、SSL を使用する場合で 465 です。値セレクターを使用して複数の方法で値を指定することができます。
- ユーザー
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メール送信時の認証に使用するユーザー名を指定します。空欄になっていると認証を行いません。値セレクターを使用して複数の方法で値を指定することができます。
- パスワード
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メール送信時の認証に使用するパスワードを指定します。値セレクターを使用して複数の方法で値を指定することができます。
- 暗号化
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暗号化を使用するかを指定します。
- なし:資格情報および電子メールは、クリア テキストで送信されます。
- TLS: TLS 暗号化が使用されます。現在は TLS バージョン 1.2 が使用されています。
接続後に、STARTTLS コマンドを使用して通信チャネルを TLS にアップグレードします。これは、SMTP サーバーに信頼できる証明書がある場合のみ機能します。サーバーが自己署名証明書を使用する場合は、keytool ユーティリティを使用してエクスポートしてから JVM のキーストアにインポートする必要があります。
- SMTPS: SMTP over SSLクレデンシャルおよびメールの送信に使用する、セキュリティで保護された通信チャネルを確立します。これは SMTP サーバーがサポートすることは少ないですが、サーバーの証明書が自己署名であっても機能します。
- [添付ファイル] タブ
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このタブに含まれるプロパティで、メールに添付ファイルを追加できます。
- 添付ファイルを含める
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メッセージに添付ファイルを追加するには、このオプションをオンにします。
- 内容
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含める添付ファイルの内容値セレクターを使用して複数の方法で値を指定することができます。
- コンテンツ タイプ
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添付ファイルのタイプを指定します。「自動」を選択すると、ファイルの名前の拡張子からタイプを判断します。
- ファイル名
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添付ファイルのタイプを指定します。指定しない場合は、デフォルトの名前が生成されます。
証明書のエクスポートとインポート
この手順は、SMTP 証明書をエクスポートしてから JVM キーストアにインポートする方法について説明します。これらの手順は、TLS を使用して電子メールの送信ステップを設定し、SMTP サーバーが自己署名証明書を使用する場合にのみ実行してください。詳細については、上記の「暗号化」セクションを参照してください。
- 次の場所にある既存の証明書ストア cacerts をバックアップします。
C:\Program Files\Kofax RPA <バージョン番号>\jre\lib\security
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STARTTLS コマンドで指定された証明書をダンプします。
たとえば、OpenSSL ツールを使用して次のコマンドを実行すると、ダンプを実行できます。
C:\Program Files\OpenSSL-Win64\bin>openssl s_client -showcerts -starttls smtp -crlf -connect smtp.gmail.com:587
必要に応じてサーバーとポート番号を変更します。
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新しい証明書ファイル (または複数のファイル) を作成します。
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ダンプされた証明書 (BEGIN および ENG ヘッダーを含む) の全コンテンツをコピーし、メモ帳を使用して新しいファイルに貼り付けます。
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新しいファイルに .cer 拡張子を選択します。例: ABCD.cer
複数の証明書を作成する場合は、個別のファイルとして保存しますが、ABCD1.cer、ABCD2.cer などの元の順序を保持してください。
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.cer ファイルを次の場所に保存します。
C:\Program Files\Kofax RPA <バージョン番号>\jre\lib\security
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.cer ファイルを Kofax RPA JVM キーストアにインポートします。
管理者としてコマンド プロンプトを実行し、次のようなコマンドを実行して、ダンプされた証明書を cacerts ファイルにインポートします。
C:\Program Files\Kofax RPA <version number> \jre\bin>keytool -import -trustcacerts -alias ABCD -file ..\lib\security\ABCD.cer -keystore ..\lib\security\cacerts -storepass changeit
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プロンプトが表示されたら、yes と入力します。
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複数の証明書がある場合は、手順 4 から 6 を繰り返します。コマンドの alias パラメータを必ず変更してください。
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Design Studio を再起動して、デバッグ モードで TLS を有効にしてメール送信ステップをテストします。