FoIP

TotalAgility を FAX オーバー インターネット プロトコル (FoIP) インポート ソースと統合すると、FoIP を介してメッセージを受信できます。

FoIP インポート ソースを作成するには、次の手順を実行します。

  1. [インポート設定] ページで、[新規] をクリックします。

    [新しいインポート接続] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [インポート ソース] をクリックします。

    [新しいインポート ソース] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [タイプ] リストで、[FoIP] を選択します。
  4. プロパティを構成し、[保存] をクリックします。

次のタブを使用して、インポート ソースのプロパティを構成します。

全般

フィールド 説明
[タイプ] インポート ソースのプロトコル。[FoIP] を選択します。
[表示名] インポート ソースの名前。
[アクティブ] デフォルトでは、インポート ソースはアクティブです。
[エラー処理]
[Message Connector サービスのタイムアウト] メッセージ処理のタイムアウト値。この値により、Message Connector サービスを呼び出す際のタイムアウトを設定します。(デフォルト: 1200 秒 (20 分)。この値は、ほぼすべてのメッセージの処理に適しています)。

処理時間が長いメッセージでタイムアウトが発生するのを回避するには、タイムアウト値を増やします。最大許容値は 86400 秒 (24 時間) です。

詳細

フィールド 説明
[イメージの標準化とページの作成] 受信イメージのファイルを TIFF に標準化して、ページを作成します。(デフォルト: クリア)

  • インポートの際にイメージを標準化してイメージのページを作成するには、TotalAgility をバージョン 7.5.0 以前からアップグレードするときに「イメージの標準化とページの作成」オプションを有効にします。新しいプロセス マップに対しては、このオプションを選択しないことをお勧めします。代わりに、ドキュメント変換アクティビティを使用してイメージを標準化し、イメージのページを作成します。また、ドキュメント変換アクティビティでスケーリングや方向などの問題に対処でき、その後、プロセス マップでキャプチャ アクティビティを使用できます。

  • ドキュメント変換アクティビティは、変換、イメージの分割、ページの作成といったタスクを効率的に管理できる (スケーラブルで高負荷に最適化されている) Transformation Server で実行されます。

[完全なメッセージを EML ファイルとして含める] 元の電子メールと同じ EML ファイルを、添付ファイルも含めてインポートします。(デフォルト: クリア)
[完全なメッセージを MSG ファイルとして含める] 元の電子メールと同じ MSG ファイルを、添付ファイルも含めてインポートします。
[ファイルのインポートをスキップ]

特定のファイルのインポートをスキップするように条件を設定できます。

たとえば、10 バイト未満の .png ファイルのインポートをスキップするには、次の手順を実行します。

  1. をクリックします。
  2. [ファイル拡張子] ボックスに、ファイル拡張子 .png を入力します。
  3. [演算子] として [次より小さい] を選択します(利用可能なオプションは、[次より小さい] および [次より大きい])。
  4. バイト単位の [サイズ] を 10 と指定します。
  5. [追加] をクリックします。

10 バイト未満の .png ファイルのみがスキップされます。10 バイト以上のファイルはインポートされます。

インポートのスキップの詳細を編集するには、次の手順を実行します。編集するレコードを選択し、 をクリックして、必要な変更を加えてから、[OK] をクリックします。

インポートのスキップの詳細を削除するには、次の手順を実行します。削除するレコードを選択し、 をクリックしてから、[はい] をクリックします。

[参照された MSG/EML ファイルを抽出する]

ネストされた電子メールおよび EML/MSG ファイルを添付ファイルとともにインポートできるようにします。

デフォルトで、TotalAgility では、メインの電子メールとすべての種類の添付電子メールを EML/MSG 形式でインポートできます。これは、XML ファイルで参照された EML ファイルと MSG ファイルにも適用されます。

このオプションは、TotalAgility を下位バージョンからアップグレードするときに選択します。

XML インポートの場合、「コンテンツのインポート」が「本文のみ」に設定されているときに「参照された MSG/EML ファイルを抽出する」オプションを有効にするシナリオは無効です。

VRS 処理

フィールド 説明
[スキャン/VRS プロファイル]

スキャン/VRS プロファイルの名前。

[電子ドキュメントにスキャン/VRS プロファイルを適用] 選択したスキャン/VRS プロファイルをドキュメントに適用します。(デフォルト: クリア)

[ページの PDF データを保存]

元の PDF ソース ファイルを単一ページの PDF ファイルに分割します。(デフォルト: クリア)

通知設定

ドキュメントのインポート プロセスが成功、部分的に成功、および拒否済みまたは失敗になったときに、構成済みの電子メール アドレスに通知電子メールを送信します。

フィールド 説明
[宛先]

通知の送信先になる受信者の電子メール アドレス。インライン値、サーバー変数、およびメタデータを使用できます。

[CC]

通知のコピーの送信先になる受信者の電子メール アドレス。インライン値、サーバー変数、およびメタデータを使用できます。

[Bcc]

通知のブラインド コピーの送信先になる受信者の電子メール アドレス (この受信者の電子メール アドレスは、リスト内の他の受信者には表示されません)。インライン値、サーバー変数、およびメタデータを使用できます。

[送信元]

送信者の電子メール アドレス。インライン値、サーバー変数、およびメタデータを使用できます。

1 つの値のみを追加できます。
[件名]

電子メール通知の件名。インライン値、サーバー変数、およびメタデータを使用できます。

[形式] 通知電子メールが送信されるときの形式。利用可能なオプションは次のとおりです。
  • [テキスト]: プレーン テキストのみがサポートされます。画像、フォントの色、またはテーブルがある場合、表示されないか意図したとおりに表示されません。
  • [Html]: 画像、テーブル、およびフォント形式をサポートします。
[本文]

電子メール通知に含まれるメッセージ。インライン値、サーバー変数、およびメタデータを使用できます。

[完全な電子メール メッセージを添付ファイルとして含める]

元のメッセージ (EML 形式) を通知電子メールに添付します。(デフォルト: クリア)

[メールの添付ファイルを削除する]

元の電子メールから添付ファイルを削除します。(デフォルト: クリア)

[メールの添付ファイルを削除する] が選択されており、元の電子メールに本文が含まれていない場合は、空の電子メールが生成されます。

[宛先]、[CC]、[Bcc]、[送信元]、[件名]、および [本文] の各フィールドに値を指定する方法の詳細については、「フィールド値」を参照してください。

フィールド値

[宛先]、[CC]、[Bcc]、[送信元]、[件名]、および [本文] フィールドのインライン値、サーバー変数、またはメタデータを指定できます。

  • インライン値を指定するには

    [宛先]、[CC]、[Bcc]、[送信元]、[件名]、および [本文] フィールドのボックスにインライン値を入力します。[宛先]、[CC]、および [Bcc] フィールドでは、インライン値を使用する場合、各電子メール アドレスをセミコロンで区切ります。[送信元] フィールドには、編集 ボタンを使用してインライン値を入力します。

  • サーバー変数またはメタデータを使用するには

    サーバー変数には、サーバー名、サーバー ID、サーバー パスワードなどの情報が含まれます。詳細については、「サーバー変数」を参照してください。メタデータには、Bcc、CC、宛先など、元のメッセージのデータが含まれます。サーバー変数またはメタデータを選択するには、次の手順を実行します。

    1. ボックス内を右クリックします。

      ポップアップ ウィンドウが表示されます。デフォルトでは、左側のペインで [サーバー変数] タブが選択されています。

      [送信元] フィールドでは、下向き ボタンを使用してポップアップ ウィンドウを開きます。

    2. 次の操作を行います。
      • サーバー変数を選択するには、カテゴリとタイプを選択してサーバー変数のリストを表示し、変数を選択します。

      • メタデータを選択するには、左側のペインで [メタデータ] を選択してメタデータのリストを表示し、メタデータを選択します。

      [フィルタ] 検索ボックスを使用して、サーバー変数またはメタデータを検索できます。

[宛先] フィールドでメタデータが使用されていると、[接続のテスト] の検証は失敗します。ただし、これは電子メール通知の送信には影響しません。メタデータは電子メールの送信時に解決されます。

ドキュメントのアーカイブ

正常にインポートされたドキュメント、部分的にインポートされたドキュメント、リジェクトされたドキュメント、または失敗したドキュメントを保存するための 1 つ以上のファイル形式を構成します。

フィールド 説明
[正常にインポート済み]

[アーカイブ フォルダ]

正常にインポート済みドキュメントを保存するローカル フォルダ (C:\Archive など) またはネットワーク フォルダのパス。

[形式]

正常にインポート済みドキュメントのサポートされる形式は次のとおりです。

  • [ファイル]: メッセージ本文をテキスト ファイルに、すべての添付ファイルを個別のファイルにアーカイブします。

  • [EML]: メッセージ本文と添付ファイルを単一の EML ファイルとしてアーカイブします。

  • [XML]: メッセージ メタデータを XML ファイル (カスタムの Tungsten 形式) にアーカイブします。

[アーカイブ フォルダのテスト] アーカイブ フォルダが正しく構成されているかどうかをテストします。
[サブフォルダとファイル プレフィックス]

アーカイブされたファイルのサブフォルダ名とプレフィックス。事前定義された [フィールド] (メタデータ) をサブフォルダ名およびファイル名のプレフィックスとして追加することもできます。これらのメタデータの値は、アーカイブ ファイルの保存時に設定されます。フィールドに「\」文字を追加しないと、アーカイブされたファイルの名前にすべてのフィールドが追加されます。たとえば、{OK}\{Process-ID} を追加した場合、ファイルは OK フォルダに保存され、ファイル名にプロセス ID が追加されます。

次のようなフィールドを使用できます。

メッセージ フィールド 説明
OK インポート用に [アーカイブ フォルダ] 内に作成されるサブフォルダの名前。
Hostname TotalAgility Web アプリケーションが実行されているシステムのホスト名。
Process-ID MC インスタンスのプロセス ID。
Import-Date-Short(YYYY-MM-DD) メールがインポートされた日を示す、短い形式の日付。例: 2023年09月20日
Import-Date-Long(YYYY-MM-DDThh-mm-ss) メールがインポートされた時刻を含む、長い形式の日付。例: 2023-09-20 03-45-50
Processmapname 関連するアクションで構成されたプロセスマップの名前。
Processinstance-ID 関連するアクションで構成されたプロセスマップの ID。
Timestamp(YYYYMMDDhhmmss) メールがインポートされた日時。
Message-ID メッセージがインポートされた場合に Message Connector によってメッセージに提供される一意の ID。
MCHostname Message Connector アプリケーションが実行されているシステムのホスト名。

[部分的にインポート済み]
[アーカイブ フォルダ]

部分的にインポート済みのドキュメントを保存するローカル フォルダ (C:\Archive など) またはネットワーク フォルダのパス。

[形式]

部分的にインポート済みドキュメントのサポートされる形式は次のとおりです。
  • [ファイル]: メッセージ本文をテキスト ファイルに、すべての添付ファイルを個別のファイルにアーカイブします。

  • [EML]: メッセージ本文と添付ファイルを単一の EML ファイルとしてアーカイブします。

  • [XML]: メッセージ メタデータを XML ファイル (カスタムの Tungsten 形式) にアーカイブします。

[アーカイブ フォルダのテスト] アーカイブ フォルダが正しく構成されているかどうかをテストします。
[サブフォルダとファイル プレフィックス]

アーカイブされたファイルのサブフォルダ名とプレフィックス。事前定義された [フィールド] (メタデータ) をサブフォルダ名およびファイル名のプレフィックスとして追加することもできます。これらのメタデータの値は、アーカイブ ファイルの保存時に設定されます。フィールドに「\」文字を追加しないと、アーカイブされたファイルの名前にすべてのフィールドが追加されます。たとえば、{PARTIAL}\{Process-ID} を追加した場合、ファイルは PARTIAL フォルダに保存され、ファイル名にプロセス ID が追加されます。

次のようなフィールドを使用できます。

メッセージ フィールド 説明
OK インポート用に [アーカイブ フォルダ] 内に作成されるサブフォルダの名前。
Hostname TotalAgility Web アプリケーションが実行されているシステムのホスト名。
Process-ID MC インスタンスのプロセス ID。
Import-Date-Short(YYYY-MM-DD) メールがインポートされた日を示す、短い形式の日付。例: 2023年09月20日
Import-Date-Long(YYYY-MM-DDThh-mm-ss) メールがインポートされた時刻を含む、長い形式の日付。例: 2023-09-20 03-45-50
Processmapname 関連するアクションで構成されたプロセスマップの名前。
Processinstance-ID 関連するアクションで構成されたプロセスマップの ID。
Timestamp(YYYYMMDDhhmmss) メールがインポートされた日時。
Message-ID メッセージがインポートされた場合に Message Connector によってメッセージに提供される一意の ID。
MCHostname Message Connector アプリケーションが実行されているシステムのホスト名。

[拒否済み/失敗]

[アーカイブ フォルダ]

拒否済み/失敗したドキュメントを保存するローカル フォルダ (C:\Archive など) またはネットワーク フォルダのパス。

[形式] 拒否済みドキュメントまたは失敗したドキュメントのサポートされている形式は次のとおりです。
  • [ファイル]: メッセージ本文をテキスト ファイルに、すべての添付ファイルを個別のファイルにアーカイブします。

  • [EML]: メッセージ本文と添付ファイルを単一の EML ファイルとしてアーカイブします。

  • [XML]: メッセージ メタデータを XML ファイル (カスタムの Tungsten 形式) にアーカイブします。

[アーカイブ フォルダのテスト] アーカイブ フォルダが正しく構成されているかどうかをテストします。
[サブフォルダとファイル プレフィックス]

アーカイブされたファイルのサブフォルダ名とプレフィックス。事前定義された [フィールド] (メタデータ) をサブフォルダ名およびファイル名のプレフィックスとして追加することもできます。これらのメタデータの値は、アーカイブ ファイルの保存時に設定されます。フィールドに「\」文字を追加しないと、アーカイブされたファイルの名前にすべてのフィールドが追加されます。たとえば、{REJECTED}\{Process-ID} を追加した場合、ファイルは REJECTED フォルダに保存され、ファイル名にプロセス ID が追加されます。

次のようなフィールドを使用できます。

メッセージ フィールド 説明
OK インポート用に [アーカイブ フォルダ] 内に作成されるサブフォルダの名前。
Hostname TotalAgility Web アプリケーションが実行されているシステムのホスト名。
Process-ID MC インスタンスのプロセス ID。
Import-Date-Short(YYYY-MM-DD) メールがインポートされた日を示す、短い形式の日付。例: 2023年09月20日
Import-Date-Long(YYYY-MM-DDThh-mm-ss) メールがインポートされた時刻を含む、長い形式の日付。例: 2023-09-20 03-45-50
Processmapname 関連するアクションで構成されたプロセスマップの名前。
Processinstance-ID 関連するアクションで構成されたプロセスマップの ID。
Timestamp(YYYYMMDDhhmmss) メールがインポートされた日時。
Message-ID メッセージがインポートされた場合に Message Connector によってメッセージに提供される一意の ID。
MCHostname Message Connector アプリケーションが実行されているシステムのホスト名。

次のシナリオでは、メッセージが部分的にインポートされます。

  • [非 PDF 電子ドキュメントを PDF/A に標準化] が有効になっていて、標準化できないファイル (DAT ファイルなど) が受信メッセージに含まれている。

  • Fax を部分的に受信した (受信エラーのある Fax)。

  • PDF/A の標準化に失敗したドキュメント。

  • [非 PDF 電子ドキュメントを PDF/A に標準化] と [受信した PDF ドキュメントを PDF/A に標準化] が有効になっていて、パスワードで保護されたファイルが添付されている電子メールを Message Connector を介して取り込んだ。

  • Message Connector の構成で [アーカイブの展開] が選択されていて、パスワードで保護されたファイルが添付されている電子メールを Message Connector を介して取り込んだ。

  • メッセージの添付ファイルでドキュメント変換エラーが発生した。

    変換エラーになったドキュメントは、元のファイルのままインポートされ、ワークフローで使用できます。サポートされていないドキュメント (.dat、.xyz、.psz) の変換はドキュメント変換エラーで失敗します。

次のシナリオではメッセージのインポートが失敗します。

  • [非 PDF 電子ドキュメントを PDF/A に標準化] と [複数の PDF ファイルの連結] が有効になっていて、BIN/DAT ファイルが添付ファイルとして受信メッセージに含まれている。

  • [非 PDF 電子ドキュメントを PDF/A に標準化]、[受信した PDF ドキュメントを PDF/A に標準化]、および [複数の PDF ファイルの連結] が有効になっていて、パスワードで保護されたファイルが添付されている電子メールを Message Connector を介して取り込んだ。

  • XML フィールドが TotalAgility フィールドにマップされ、[XML フィールドを TotalAgility フィールドにマップし、不一致を拒否] が有効になっていて、XML ファイル内の指定されたフィールドに何らかの相違点がある。

  • [非 PDF 電子ドキュメントを PDF/A に標準化]、[受信した PDF ドキュメントを PDF/A に標準化]、および [複数の PDF ファイルの連結] が有効になっていて、パスワードで保護されたファイルが添付されている電子メールを Message Connector を介して取り込んだ。

  • Message Connector の構成で [アーカイブの展開] が選択され、TotalAgility Designer で [非 PDF 電子ドキュメントを PDF/A に標準化] と [複数の PDF ファイルの連結] が有効になっていて、パスワードで保護されたファイルが添付されている電子メールを Message Connector を介して取り込んだ。

  • メッセージのいずれかの添付ファイルの内容がヌルである。

  • プロセス マップをインポート ソースに使用できない。

関連するアクション

インポート ソースにアクションを関連付けて、[正常にインポート済み] ドキュメント、[部分的にインポート済み] ドキュメント、および [拒否済み/失敗] ドキュメントに対して、実行時にジョブを作成できるようにします。

[ジョブ タイプ] リストでは、デフォルトで [新しいジョブの作成] が選択されます。

  1. [プロセス] のリストで、プロセスまたはケースを選択します。

    選択したプロセスまたはケース マップに初期化変数がある場合、そのパラメータが [初期化変数] の下に表示されます。

    拒否済み/失敗したドキュメントまたは部分的にインポート済みドキュメントの場合、ドキュメントのメタデータのみが関連プロセスに渡されます。そうしたプロセス マップを構成すると、メタデータをマップできます。また、拒否済み/失敗したドキュメントの場合、EML の元のコンテンツがドキュメントとしてジョブに追加されます。

  2. パラメータを初期化変数にマップするには、初期化変数の [マッピング] リストから動的な値を選択するか、 をクリックして静的な値を入力します。