配信の保護を使用した PDF ドキュメントの送信

配布する予定のファイルを保護するためのオプションを選択するには、[配信を保護] を使用します。オプションは論理的な順序で並んでいますが、任意の順序でいずれかまたはすべてを選択することもできます。ただし、変更を行うと署名が無効になるため、最初に封筒を選択し、最後の手順としてドキュメントに署名する必要があります。封筒を選択すると、選択したオプションは開いているドキュメントには機能しなくなりますが、添付ファイルとして選択したファイルには適用されます。

変更を行うと署名の有効性に影響を及ぼす可能性があるため、署名はすべての変更を完了してから行ってください。こうした変更には、ドキュメント要素の削除、ドキュメントを新しい名前で保存した場合の以前のリビジョンの削除、および (Power PDF Advanced のみ) 墨塗りの適用が含まれます。 これらの手順は、[配信を保護] を使用する前に実行する必要があります。

配信の保護を使用して PDF ドキュメントを送信するには、次の手順を実行します。

  1. [セキュリティ] リボンの [セキュリティ] グループで [配信を保護] (配信を保護アイコン) ツールをクリックします。[配信を保護] ダイアログ ボックスでは、次の 4 つの手順に対するガイドが表示されます。
    1. 封筒の選択
    2. 添付ファイルを追加する
    3. ファイルの暗号化
    4. ドキュメントへの署名
  2. ドキュメントを作成したら [送信] をクリックします。既定のメール アプリケーションが開かれ、新しいメッセージが表示されます。このメッセージには、安全な封筒で保護されたファイル コレクションが添付されています。メッセージ フィールドには、受信者向けの、セキュリティ保護された添付ファイルへのアクセス手順が含まれています。
  3. 電子メール メッセージ ウィンドウに必要な情報 ([受信者][件名]、および [テキスト]) を入力し、送信します。

封筒の選択

  1. [封筒の選択] (封筒の選択アイコン) をクリックして [封筒] パネル (封筒アイコン) を開きます。
  2. 希望する封筒をダブルクリックするか、右クリックして [適用] を選択し、ドキュメント ウィンドウに表示します。

    封筒には、入力可能な対話型フォーム フィールドを含めることができます (または、[タイプライター] ツールを使用してテキストを追加します)。この機能を使用して、送信ファイルの概要を表示したり、ファイルの扱い方に関する説明を入力したりできます。また、既存の封筒を変更するか、PDF またはイメージ ファイルの 1 ページから 新しい封筒を作成して、その封筒にリンクさせるセキュリティのレベルを定義することもできます。封筒を選択していない場合、以降の手順は現在のドキュメントに関連するものとなり、封筒とその添付ファイルには影響しません。

添付ファイルを追加する

  1. [添付ファイルの追加] (添付ファイル アイコン) をクリックし、標準の [開く] ダイアログ ボックスから添付ファイルを追加します。

    選択したファイルが [添付ファイル] パネル に表示されます (PDF ファイルおよび PDF 以外のファイルを使用できます)。

  2. 1 か所から複数のファイルを選択することができます。また、さまざまな場所からファイルを追加する操作を繰り返すこともできます。

    一連の PDF ファイルをグループ化したパッケージ PDF を添付できます。PDF ファイルには独自のセキュリティ保護を使用できますが、通常、テキストやイメージ ファイルなどのその他のファイルには使用できません。これらのファイルは封筒にパスワード セキュリティを適用することで保護できます。

ファイルの暗号化

  1. [セキュリティ] パネルを開くには、[ファイルの暗号化] (ファイルの暗号化アイコン) をクリックします。
  2. セキュリティ スキームをドラッグして添付ファイルまたは封筒ファイルを暗号化します。

    ファイル パッケージを保存して閉じる前であれば、いつでもセキュリティ設定を変更できます。また、[プライバシー] を選択して、[開くパスワード] または [変更禁止] を適用することにより、許可パスワードを設定し、許可または禁止されるアクションを定義することもできます。詳細については、「セキュリティのプロパティ」を参照してください。

  3. [証明書セキュリティ] で、[対話型] を選択し、[証明書セキュリティ設定] ウィザードを使用してデジタル ID セキュリティを設定します。

    パスワードと証明書の両方で暗号化を適用します。[セキュリティ] パネルでは、新しいセキュリティ スキームを作成することもできます。

ドキュメントへの署名

  1. [ドキュメントに署名] (手書き署名アイコン) をクリックして [署名/証明] パネルを開きます
  2. 目的の署名スキームをドラッグして封筒ファイルに署名します。

    通常、封筒テンプレート ファイルはデジタル署名フィールドを含むように作成されています。それ以外の場合は、[セキュリティ] リボンで封筒に対話形式で署名することができます。

  3. デフォルトの署名を配置するには、[署名] または [証明] を選択します。[証明] の場合は、ドキュメントに対して許可されるアクションを制限することもできます。「ドキュメントの署名と証明」を参照してください。