eVRS コマンド文字列のモジュール

このセクションには、TotalAgility のスキャン/VRS プロファイル (拡張プロパティの [詳細] タブ) で使用できる eVRS 設定およびプロパティ文字列に関する情報が含まれています。

デフォルトではほとんどの eVRS イメージ処理設定を使用できませんが、操作文字列に適切なキーワードを含めることにより、対応する設定を有効化できます。操作文字列の先頭の「_」は、新しいキーワードまたはパラメータが開始されることを示します。末尾の「_」の後には設定値が続く場合があります。設定値は <> で囲まれた文字列、または 1 つ以上の数値です。

次の表では、eVRS 文字列について説明します。

キーワード eVRS 文字列 説明

DO_HEALTH_ANALYSIS

_DoHealthAnalysis_

スキャナのヘルス分析をアクティブ化します。

DO_HOLE_FILL

_DoHoleFill

周囲のページのバックグラウンドに合わせて、ドキュメントの端のパンチ穴を塗りつぶします。濃い色合いのバックグラウンドに対してのみ実行されます。

DO_BLANK_PAGE_DETECTION

_DoBlankPageDetection_

アプリケーションによって空白ページを削除できるように、ページが空白かどうかを検出します。パンチ穴を無視できます。デュプレックス モードでは、反対側からの裏抜けを無視できます。

EVRS が入力イメージ内のページ境界を検出できない場合、その中のコンテンツの有無を検出することはできません。

DO_COLOR_DETECTION

_DoColorDetection_

2 値化を、色を含まないページのみに制限します。

DO_COLOR_DROPOUT

_DoColorDropOut_

ページ内の最も一般的な前景色の検出と削除をアクティブ化します。

DO_SKEW_CORRECTION_PAGE

_DoSkewCorrectionPage_

ページの傾きを補正します。

DO_SKEW_CORRECTION_ALT

_DoSkewCorrectionAlt_

コンテンツの傾きを補正します。

DO_CROP_CORRECTION

_DoCropCorrection_

クロップにより、傾き補正後のページの最終位置の周りの境界ボックスを最小化します。

DO_NO_PAGE_DETECTION

_DoNoPageDetection_

EVRS に、受信イメージが既に傾き補正およびクロップされているためページ検出が不要であることを通知します。

DO_BINARIZATION

_DoBinarization_

イメージをバイナリに変換します。

DO_ENHANCED_BINARIZATION

_DoEnhancedBinarization_

低解像度イメージのノイズ除去機能と、高解像度の特徴である滑らかな文字の輪郭を組み合わせます。

300 DPI を超える解像度のバイナリ イメージの作成に役立ちます。

DO_GRAY_OUTPUT

_DoGrayOutput_

イメージをグレースケールに変換します。

DO_SCANNER_BKG_FILL

_DoScannerBkgFill_

最終イメージの境界に接触しているスキャナ バックグラウンドをページの平均色で塗りつぶします。主に、ページの角が欠けている場合や破れがある場合に使用されます。濃い色合いのバックグラウンドに対してのみ実行されます。

DO_CONTOUR_CLEANING

_DoContourCleaning_

SCANNER_BKG_FILL 中に塗りつぶされたスキャナ領域に余白を少し追加します。

DO_90_DEGREE_ROTATION

_Do90DegreeRotation_n

イメージ コンテンツに基づいて、90 度単位、または自動的にイメージの回転を実行します。n には以下の値を指定します。

1 = 90 度 (反時計回り)

2 = 180 度

3 = 270 度

4 = 自動

DO_ROTATE_NONE

_Do90DegreeRotation_0

DO_ROTATE_90

_Do90DegreeRotation_3

DO_ROTATE_180

_Do90DegreeRotation_2

DO_ROTATE_270

_Do90DegreeRotation_1

DO_ROTATE_AUTO

_Do90DegreeRotation_4

DO_ROTATE_AUTO_PLUS_90

_Do90DegreeRotation_7

AUTO 後の DO_ROTATE_90

DO_ROTATE_AUTO_PLUS_180

_Do90DegreeRotation_6

AUTO 後の DO_ROTATE_180

DO_ROTATE_AUTO_PLUS_270

_Do90DegreeRotation_5

AUTO 後の DO_ROTATE_270

DO_ROTATE_AUTO_PLUS_LAND_L

_Do90DegreeRotation_8

AUTO の後に縦である場合、さらに DO_ROTATE_90 を実行

DO_ROTATE_AUTO_PLUS_LAND_R

_Do90DegreeRotation_9

AUTO の後に縦である場合、さらに DO_ROTATE_270 を実行

DO_ZONE_MASKING

_DoZoneMasking_

返されたイメージに保存される対象ゾーンの位置と特定のパラメータを指定します。

DO_EDGE_CLEANUP

_DoEdgeCleanup_

ページのふちをクリーンアップするために、最終イメージの周りの小さなフレームを削除します。

_DoEdgeCleanup_ を有効にするには、_DoSkewCorrectionPage_ と _DoCropCorrection_ の両方を指定する必要があります。

DO_DESPECK

_DoDespeck_n

イメージの斑点を除去して、イメージ品質を向上します。N = 4 は、サンプル プログラムの標準的な斑点除去サイズです。有効な範囲は 1 ~ 50 で、設定値を大きくすると出力イメージのより大きな斑点が除去されます。

DO_SHARPEN

_DoSharpen_n

処理済みのカラー イメージまたはグレー イメージを鮮明にします。n には以下の値を指定します。

1 = 若干

2 = 中程度

3 = 最大限

DO_FIND_GRAPHIC_LINES

_DoFindGraphicLines_

イメージ内の水平および垂直のグラフィック ラインを検出します。

DO_REMOVE_GRAPHIC_LINES

_DoRemoveGraphicLines_

処理済みのバイナリ イメージからグラフィック ラインを検出して削除します。

DO_BACKGROUND_SMOOTHING

_DoBackgroundSmoothing_

カラー イメージとグレースケール イメージのページ バックグラウンドをスムーズにします。

DO_MERGE_FRONT_BACK

_DoMergeFrontBack_

デュプレックス スキャンされたページの両面を単一のイメージにマージします。

FINAL_IMAGE_SMALLER_PIXEL_DIM

_FinalImageSmallerPixelDim_n

最終イメージの短辺のピクセルサイズ (n) を指定します。

FINAL_IMAGE_LARGER_PIXEL_DIM

_FinalImageLargerPixelDim_n

最終イメージの長辺のピクセルサイズ (n) を指定します。

FINAL_IMAGE_DPI

_FinalImageDPI_n

最終イメージの DPI (n) を指定します。

IMAGING_DEVICE_TYPE

_DeviceType_n

イメージの送信元を指定します。n には以下の値を指定します。

0 = スキャナ (デフォルト)

2 = モバイル カメラ

モバイル カメラのイメージを処理する際、通常は DPI が正しく設定されていないか、イメージのメタデータに含まれていません。そのような場合、eVRS はエラーを返します。これを回避するには、_DeviceType_2 を eVRS 処理文字列に追加します。

処理モジュールのプロパティをロードするには、操作文字列 _LoadInlineSetting_<PropertyName="XXXX" Value="YY" Comment="ZZZZ"/> を使用します。文字列 XXXX、YY、および ZZZZ は、プロパティ名、値、およびコメントを示します。

こちらも参照してください。