XML 式変数の作成

XML ドキュメントの全体または一部を使用するには、XML 式変数を使用します。

ドキュメントの一部を使用するには、XML 式を作成して、ドキュメント内の必要なセクションを識別する必要があります。

XML ドキュメントはツリー ビュー ノードとして表現できます。XML パス言語 (XPath) は XML ドキュメント内のパスを記述する言語のことであり、パスと一致する要素を選択する際に使用します。

XPath は、XML 式変数の式タイプです。たとえば、XML ドキュメントの最初の数値要素を選択する場合、XPath は //number になります。書店要素の下にあるすべての書籍ノードを選択する場合、XPath は xmlDoc.selectNodes(/bookstore/book) になります。

XML 式は、サーバー レベルおよびプロセス レベルで作成されます。

  • サーバー レベルで作成された XML 式を複数のビジネス プロセス マップ間で共有して、同じ XML を異なる目的に使用することができます。

  • プロセス レベルで作成された XML 式は、作成対象のプロセス マップでのみ使用することができ、このプロセス マップに対してローカルになります。

  1. 変数を作成するプロセス マップを開きます。
  2. プロセス モデリング バーで、[変数] をクリックし、[新規] をクリックします。

    [新しい変数] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 変数の一意の [名前] を入力します。
    デフォルトでは、変数の名前は変数の ID になります。ただし、必要に応じて ID を変更できます。
  4. [タイプ] リストで、[XML 式] を選択します。(デフォルト: 文字列)
  5. この項目は任意です。プロセス初期化のために変数を使用するには、[初期化] を選択します。
  6. [XPath 式テキスト] フィールドに、「//Customer」のような XML 文字列、または「\\[マシン名]\HardDiskC\Program Files\TotalAgility\AWAudit.txt」のような XML ドキュメントへのパスを入力します。
  7. XML ドキュメント変数で使用するソースを指定するには、[ソース XML] を選択します。
    • ソースがサーバー変数にマップされている XML 式変数を使用した同期プロセス マップの場合、実行時に XML 式変数を更新してもサーバー ソース変数は更新されません。

    • サーバーの XML 式変数を編集する場合、プロセス変数およびケース変数は変数リストに表示されません。

  8. [戻りデータ型] リストで、次の形式のいずれかを使用できる XML 式の返されるタイプを選択します。ブール値 (デフォルト)、バイト、通貨、日付、小数、Double、Float、Long、Short、文字列、テキスト または XML。
  9. [XML ドキュメント スキーマ] の場所を指定するには、次のオプションのいずれかを選択します。
    • [なし] (デフォルト): XML スキーマを使用しません。

    • [場所の変数]: [場所の変数] フィールドでプロセス変数またはサーバー変数を選択します。

    • [場所]: 「c:\xml node\schemas」のような XML スキーマの場所の静的な値を [場所] フィールドに入力します。

  10. xmlns:a=http://example.org/CustomerExample」のような [名前空間のバインド] を入力します。
    名前空間のバインドは、要素名の競合を回避するために使用されます。
  11. [OK] をクリックします。
    • 入力パラメータで XML 変数が返される場合、変数の内容は次のように返されます。

      • 変数にパスが格納されている場合、XML ドキュメントのコンテンツが表示されます。

      • 変数に XML 文字列が格納されている場合、実際の XML 値が表示されます。

    • 入力パラメータが XML 式を返す場合、式が評価され、実際の値が表示されます。

    • 出力または初期値パラメータが XML 変数または式の場合、実際の XML が表示されます。ユーザーがパラメータの値を更新すると、XML ドキュメントが更新されます。

    • XML 式の変数値の検証は、同じタイプの単純なプロセス変数と同じ方法で完了します。たとえば、返されるタイプが Short の XML 式は、単純な Short 変数であるかのようにプロセス マップで使用できます。

  12. [保存] をクリックします。