変数タイプ

TotalAgility は、プロセス内のブール値、バイト、通貨、小数、Double、Float、Long、Short、および テキスト といった型の変数をサポートしています。

TotalAgility は次のタイプの変数もサポートしています。

チェックリスト変数

チェックリスト変数は、品質チェックおよび品質サンプリングのチェックリスト情報を保持するために使用されます。単一のチェックリスト変数に、複数のチェックリスト項目を含めることができます。

チェックリスト変数の作成」を参照してください。

複合変数

製品の詳細リストのような表形式または配列ベースのデータ値を保持するには、複合変数を使用します。2 種類の複合変数を使用できます。

固定複合

固定複合変数は、潜在的に異なるデータ型の変数からなる配列 (グループ) です。固定複合変数には、ジョブ全体にわたる、自身のセルとプロセス変数とのマッピングが保持されます。マップされた変数値がジョブ内で更新されるたびに、固定複合変数セルに更新内容が反映されます。

固定複合変数を作成できるのは、プロセスに対してのみです。サーバー変数として作成することはできません。

複合変数の作成」を参照してください。

ダイナミック複合

ダイナミック複合」変数を参照してください。

データ オブジェクト変数

データ オブジェクト変数を使用して、データ モデル (グローバルまたはローカル) を保持します。このデータ モデルは、プロセスとフォームで使用できます。

同じデータ モデルまたは異なるデータ モデルを参照する複数のデータ オブジェクト変数を作成できます。

データ オブジェクト変数の作成」を参照してください。

データ オブジェクト変数を使用して、RESTful サービスから送信された要求や受信された応答を格納できます。

RESTful サービス アクションの作成」を参照してください。

データ バックボーン変数

データ バックボーン変数は、選択した KCM (Kofax Communications Manager) サーバー内のプロジェクトに直接マッピングされ、そのプロジェクトに属するデータ バックボーンへのアクセスを許可して、プロジェクト内のデータを取得または設定します。各 KCM プロジェクトは、1 つのデータ バックボーンで構成されています。データ バックボーンは、そのプロジェクト内でドキュメントを作成するために必要なすべてのデータを公開します。

データ バックボーンは XML 構造になっていて、その中に、単一フィールドとネストされたデータ/反復データを含むフィールド セットが格納されています。例:

[Company Details]
Company Name
Address
   Street
   Postcode
   Country
     Code
     Name
[Director Details]
<List of Directors>
      Director Name
      Director Address
            <List of prior addresses>

プロセス内で直接使用できるフィールドは 1 つのみです。さらに複雑な反復データを設定するには、カスタム コードが必要です。

変数を展開してフィールドを表示することができます。フィールドがマップされている場合は、そのフィールドの取得元のレベルも表示されます。たとえば、前述の例の国名を使用する場合、構文は次ようになります。<VariableName>.Address.Country.Name.

フィールド単位でデータ フィールドを設定することも (単一フィールドのみ)、サービス呼び出しを使用して構造全体を入力することもできます。たとえば、データベースからデータを取得して変数を入力したり、ビジネス ルールにフィールドの値を渡し、その結果を使用して別のフィールドを更新したりできます。

KCM 内でデータ バックボーンに新しいフィールドを追加することはできますが、既存のフィールドを削除することはできません。新しく追加されたフィールドを表示するには、KCM 結合でプロジェクトを更新する必要があります。

このタイプの変数を複数作成し、それぞれが同じプロジェクトを指すように、または異なるプロジェクトを指すように設定することができます。

データ バックボーン変数の作成」を参照してください。

日付および null 許容日付変数

日付および null 許容日付変数を使用して、プロセスまたはビジネス ルールに日付を設定します。

現在の日付、または日数を加算または減算して過去/将来の日付を取得する @Today マクロを使用できます。たとえば、現在の日付の 7 日前の日付を取得するには、変数値を @Today-7 と指定します。

プロセスでジョブを作成した場合、または @Today を使用するビジネス ルールを使用した場合、実行時には、現在の日付あるいは指定の日数を現在の日付に + (加算) または - (減算) した日付 (存在する場合) が変数の値として表示されます。

初期化変数を持つプロセスで @Today を使用してジョブを作成した場合は、実行時に、現在の日付あるいは指定の日数を現在の日付に + (加算) または - (減算) した日付 (存在する場合) が変数の値として表示されます。実行時に、時間は午前 12 時に設定されます。ただし、必要に応じて日付と時間を変更できます。

日付および null 許容日付変数の作成」を参照してください。

ドキュメント変数

銀行申請プロセスの後半で住所証明を送信するときのように、1 つのドキュメント タイプが必要な場合は、ドキュメント変数を使用します。ドキュメント変数を使用すると、通常は既知のタイプのリポジトリにドキュメントの 1 つのインスタンスが追加されます。

TotalAgility プロセスまたはビジネス ルール内でドキュメントのインスタンスを使用するには、ドキュメント変数を使用します。

ドキュメント変数は、プロセス初期値変数として使用するか、アクティビティ入力変数や出力変数として使用します。ドキュメント フィールドをアクティビティの入出力パラメータとして直接使用することもできます。

ドキュメント変数を使用するプロセス内でジョブを作成すると、このドキュメントのランタイム インスタンス ID がドキュメント変数に保存されます。

ドキュメント変数の作成」を参照してください。

ダイナミック複合変数

ダイナミック複合変数には、自身のセルとプロセス変数のマッピングが保持されますが、ジョブ内でこれらが更新されていないことが条件となります。これらのマッピングはジョブに対して保存されます。配列のサイズと値は、ジョブの進行に伴い変化する可能性があります。

設計時には、1000 X 1、500 X 2、5 X 200 など、最大 1000 個のセルを使用する複合変数を作成できます。ただし、実行時はセル数に上限が適用されません。

ダイナミック複合変数は、サーバー変数として作成することもできます。どちらのタイプも、同じ方法で作成されます。ただし、複合サーバー変数を設定した場合は、プロセス初期化オプションを使用できません。

変数メンバーは、動的または静的のいずれかになります。静的な値とは、ユーザー入力は可能であるが、ユーザーによる変更はできない値のことです。

ダイナミック複合変数の作成」を参照してください。

フォルダ変数

複数のドキュメント タイプが必要な場合は、フォルダ変数を使用します。たとえば、申請を処理するために複数のドキュメント タイプが必要な銀行申請などが該当します。フォルダ変数を使用すると、通常はさまざまなタイプのリポジトリに複数のドキュメントが追加されます。TotalAgility プロセスまたはビジネス ルール内でフォルダ インスタンスを使用するには、フォルダ変数を使用します。

TotalAgility プロセスまたはビジネス ルール内でフォルダ インスタンスを使用するには、フォルダ変数を使用します。

フォルダ変数を使用するプロセス内でジョブを作成すると、このフォルダのランタイム インスタンス ID がフォルダ変数に保存されます。

フォルダ変数は、プロセス初期値変数、またはアクティビティ入力変数や出力変数として使用できます。フォルダ フィールドをアクティビティの入出力パラメータとして、直接使用することもできます。

フォルダ変数の作成」を参照してください。

JSON 式変数

JSON 文字列から必要なデータを取得するには、JSON 式変数を使用します。

データを取得するには、任意の JSON 文字列を指定し、式テキスト (JSON パス) に従って JSON 値を取得します。JSON を処理するには、XML の XPath と同様に、JSON パスが必要になります。

ソース JSON としてデータ オブジェクト変数を選択できます。また、式テキストを入力として使用し、データ型を出力として返すことで、データ オブジェクト変数内の特定のフィールドの値を取得することもできます。

ノードおよびJSON パス内の隣接ノードとのノードの接続を表すために、JSON パスでは特別な表記法が使用されます。表記には、ドット ($.name) と括弧 ($['name'] または [name]) の 2 つのスタイルがあります。ドル記号 ($) はルート メンバー オブジェクトを表します。

JSON 式変数の作成」を参照してください。

文字列および Null 許容文字列変数

文字列変数は、プロセス、フォーム、および TotalAgility 全体で使用されるテキスト値を保持するために使用します。

フォームの表示プロパティを定義して、動的に作成または生成される [新しいジョブの作成] または [アクティビティ フォーム] 内で実行時に変数を表すために使用するコントロールのタイプを指定することもできます。

文字列変数および null 許容文字列変数の作成」を参照してください。

システム変数

これらは、ユーザーに情報を提供する、単純で編集不可能なプロセス変数です。提供される情報は、ジョブ作成者、通常はデザイン時に判明しないジョブ ID などです。

各システム変数には、特定の TotalAgility タスクの値が保持されます。たとえば、SPP_RES_JOB_Creator にはジョブ作成者のユーザー ID が保持され、AWF_JOBID にはジョブの ID が保持されます。この情報は、ジョブの作成時にのみ収集されます。

プロセスへのシステム変数の追加」を参照してください 。

XML 変数

XML ドキュメントの全体または一部を使用するには、XML 変数を使用します。

ドキュメントの一部を使用するには、XML 式を作成して、ドキュメント内の必要なセクションを識別する必要があります。

XML ドキュメントはツリー ビュー ノードとして表現できます。XML パス言語 (XPath) は XML ドキュメント内のパスを記述する言語のことであり、パスと一致する要素を選択する際に使用します。

XPath は、XML 式変数の式タイプです。たとえば、XML ドキュメントの最初の数値要素を選択する場合、XPath は //number になります。書店要素の下にあるすべての書籍ノードを選択する場合、XPath は xmlDoc.selectNodes(/bookstore/book) になります。

  • サーバー レベルで作成された XML 変数を複数のビジネス プロセス マップ間で共有して、同じ XML を異なる目的で使用することができます。

  • プロセス レベルで作成された XML 式はこの変数が作成されたプロセス マップのみで使用され、このプロセス マップに対してローカルになります。

XML 変数の作成」を参照してください。

XML 式変数

XML ドキュメントの全体または一部を使用するには、XML 式変数を使用します。

ドキュメントの一部を使用するには、XML 式を作成して、ドキュメント内の必要なセクションを識別する必要があります。

XML ドキュメントはツリー ビュー ノードとして表現できます。XML パス言語 (XPath) は XML ドキュメント内のパスを記述する言語のことであり、パスと一致する要素を選択する際に使用します。

XPath は、XML 式変数の式タイプです。たとえば、XML ドキュメントの最初の数値要素を選択する場合、XPath は //number になります。書店要素の下にあるすべての書籍ノードを選択する場合、XPath は xmlDoc.selectNodes(/bookstore/book) になります。

  • サーバー レベルで作成された XML 式を複数のビジネス プロセス マップ間で共有して、同じ XML を異なる目的に使用することができます。

  • プロセス レベルで作成された XML 式は、作成対象のプロセス マップでのみ使用することができ、このプロセス マップに対してローカルになります。

XML 式変数の作成」を参照してください。