ロールのタイプ

ロールは固定または変動にすることができます。固定ロールを変更した場合は、すべての既存ジョブおよび新規ジョブが影響を受けますが、変動ロールを変更した場合は、新規ジョブのみが影響を受けます。

固定ロール

固定ロールとは、ロール メンバーがすぐに変更される可能性が低いロールのことです。たとえば、会社には通常、財務担当取締役は 1 名しかいませんが、組織によっては技術管理担当スーパーバイザーが 5 名いることがあります。

固定ロールは次の場合に使用します。

  • ロールのメンバー数が変更される可能性が低い場合。固定ロールに複数のメンバーを含めることはできますが、グループまたは別のロールをメンバーにすることはできません。
  • プロセス内のタスクを実行するのが、変更される可能性が低い既知のロール メンバー (ケース ワーカー) のセットであり、これらのメンバーが判明している場合。

設計中に固定ロールを変更すると、そのプロセスの任意のバージョンから作成されたすべての新規ジョブおよび既存のジョブが影響を受けます。

次の図の例では、Jake は技術担当スーパーバイザーの固定ロールに参加しています。サイト設計承認プロセスに対するすべてのライブ ジョブでこのロールにアクティビティを割り当てると、割り当てられたすべてのアクティビティが Jake に直ちに表示されます。


ロールのタイプ

変動ロール

変動ロールとは、タスクまたはジョブに応じてロール メンバーが追加または更新されるロールのことです。

変動ロールはジョブに固有で、ランタイムにジョブごとに割り当てられます。たとえば、新規の訴訟事例は特定のタイプのケース ワーカーに割り当てなければならない場合があります。麻薬事件または殺人事件の場合は、これらの分野を専門に扱うケース ワーカーが必要になります。割り当てられるケース ワーカーは、実際のジョブ インスタンスによって異なります。Web ページを使用して、ユーザーが実行時にケース ワーカーのロール メンバーを動的に入力できるように、またはいつでも役割メンバーを変更できるようにすることができます。

ロール メンバーを変更したときに、特定のプロセスに基づく特定のジョブのみが影響を受ける場合は、変動ロールを使用します。

ケース レベルで定義されたロールは、このケースに関連付けられているすべてのフラグメントが自動的に利用できるようになります。ケース レベルで行った変更は、関連するフラグメント内のすべてのアクティビティに反映されます。また、ケース フラグメント レベルでロールを定義することもできます。

ロールの作成」を参照してください。