スキャン/VRS プロファイルのプロパティ

スキャン/VRS プロファイルのプロパティを設定します。

スキャン/VRS プロファイルのプロパティを構成するには、次のタブを使用します。

全般

[名前]

「顧客オンボーディング」など、スキャン/VRS プロファイルの名前を入力します。

名前は 50 文字以内にする必要があります。

[説明]

この項目は任意です。「このプロファイルは顧客オンボーディングに関連するドキュメントをスキャンするために使用する」など、プロファイルの説明を入力します。

説明は 255 文字以内にする必要があります。

[用紙サイズ]

リストから次のプリセット用紙サイズのいずれかを選択します。

レジャー (11.0" x 17.0")

B5 (176mm x 250mm)

リーガル (8.5" x 14")

B6 (125mm x 176mm)

レター (8.5" x 11") (デフォルト)

JIS B3 (364mm x 515mm)

エグゼクティブ (10.5" x 7.25")

JIS B4 (257mm x 364mm)

ハーフ レター (5.5 x 8.5")

JIS B5 (182mm x 257mm)

A3 (297mm x 420mm)

JIS B6 (128mm x 182mm)

A4 (210mm x 297mm)

C3 (324mm x 458mm)

A5 (148mm x 210mm)

C4 (229mm x 324mm)

A6 (105mm x 148mm)

C5 (162mm x 229mm)

B3 (353mm x 500mm)

C6 (114mm x 162mm)

B4 (250mm x 353mm)

プリセット サイズに加えて、リストには次のオプションが含まれています。

  • [カスタム]: [長辺の長さ] または [短辺の長さ] をインチ単位で指定するには、このオプションを使用します(デフォルト: 0 インチ)。

  • [スキャンしたとおり]: モバイル デバイスからキャプチャされた領収書など、特殊なサイズのドキュメントをスキャンするには、このオプションを使用します。

    [カスタム] および [スキャンしたとおり] オプションは、モバイル デバイス フォームにのみ適用されます。他のフォームでこれらのオプションを設定すると、用紙サイズはデフォルト サイズに戻ります。

  • [最大]: このオプションで最大用紙サイズを使用するように設定すると、スキャンしたイメージにドキュメント全体が含まれるため、イメージが切り取られてデータが失われるリスクを回避できます。

    MFP では [最大] 設定がサポートされないため、A3 用紙サイズに設定されます。

[方向]

方向を [すべて] (デフォルト)、[縦]、または [横] から選択します。[すべて] を選択すると、システムはどちらの方向のページも認識できます。

[デュプレックス]

ドキュメントの前面をスキャンするか、両面をスキャンするかを選択します。

  • [シンプレックス] (デフォルト): ドキュメントの前面のみをスキャンします。

  • [デュプレックス]: ドキュメントの両面をスキャンします。

  • [自動]: スキャナがいずれかのモードを自動的に選択できるようにします。

[給紙方法]

1 ページずつスキャンするか複数のページをスキャンするかを選択します。

  • [すべて] (デフォルト): どちらかの給紙方法を使用します。

  • [フラットベッド]: 1 ページずつ個別にスキャンします。このオプションは、単一ページのスキャンに便利です。

  • [ADF] (自動給紙装置): 一度に複数のページをスキャンします。1 ページずつコピー機またはスキャナに配置する必要はありません。

[解像度]

使用する解像度を選択します(デフォルト: 300 dpi、最小: 75 dpi、最大: 2400 dpi)。

[色]

スキャンしたイメージのカラー モードを選択します。

[白黒二値]

出力される色をモノクロに設定します。モノクロ イメージのファイル サイズは、グレースケール イメージやカラー イメージの場合よりも大幅に小さくなります。

[グレー]

出力される色をグレースケールに設定します。グレースケール イメージは、通常、モノクロの場合よりも品質が少し向上しますが、ファイル サイズはモノクロより大きくなります。

[色]

色付きで出力されるように設定します。色付きでスキャンするとファイル サイズは大きくなりますが、グレースケールと比べた場合のサイズの違いはわずかです。

[自動]

自動色検出では、スキャン対象のシートが色付きかモノクロかを TotalAgility が判断し、それに従ってイメージを処理します。スキャンの前に色付きのシートとモノクロのシートを分ける必要はありません。この設定は、[イメージ補正設定] が選択されている場合にのみ使用できます。

[白黒二値 (強調)]

[白黒二値 (強調)] では、TotalAgility がスキャナ デバイスにカラー イメージを要求し、EVRS を内部で使用して、カラー イメージをより高品質なモノクロ イメージに変換します。

スキャナ デバイスにカラー イメージを要求するため、通常のモノクロ イメージに比べて大量のデータを処理する必要があり、パフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

このオプションは、[イメージ補正設定] が選択されている場合にのみ使用できます。

[白黒二値 (強調)] モードを使用する場合または [色] および [自動] のカラー モードをイメージ処理 (eVRS) と併用する場合、eVRS はメモリ使用量が多いため、600 を超える dpi は使用しないことをお勧めします。

[イメージ補正設定]

選択すると、イメージが強調され、一般的なスキャン エラーが自動的に修正されます。必要に応じて次の設定を構成します。

  • [傾き補正]: 選択すると、スキャン時に曲がったイメージの端を自動的に補正できます。Kofax VRS では、イメージの端またはイメージ コンテンツを検出して、傾き補正を実行します。(デフォルト: クリア)

  • [自動クロップ]: 選択すると、現在選択されている用紙サイズではなく、スキャンされた実際の用紙サイズに合わせて各イメージが自動的にクロップされます。クロップできるのは、カラー イメージのみです。モノクロ イメージはクロップできません。(デフォルト: クリア)

    [自動クロップ] オプションは、[傾き補正] が選択されている場合にのみ使用できます。

  • [自動回転]: 選択すると、スキャンするドキュメントの向きが (横向き、上下反対など) 標準的でない場合に、生成されるイメージを自動的に回転させることができます。Kofax VRS では、検出されたテキスト コンテンツの向きに基づいて回転を調整します。(デフォルト: クリア)

  • [空白ページの削除]: 選択すると、スキャン中にドキュメントから空白ページが自動的に削除されます。(デフォルト: クリア)

    スキャン時のイメージの処理に VRS Elite を使用する場合は、イメージが 2 回処理されないようにするために、[イメージ補正設定] は選択しないでください。

[ランタイム編集を許可する]

MFP スキャン フォーム (スキャン新規ジョブ作成およびスキャン アクティビティ) に対して実行時に [用紙サイズ][デュプレックス][解像度]、および [色] の編集を許可する場合は、これらの設定が選択されていることを確認してください。

  • 実行時の編集が制限されている場合、スキャン/VRS プロファイルで指定された設定がスキャンで確実に使用されるように、MFP デバイスで実行時の設定が無効化または削除されます。

  • MFP デバイスでは、スキャン/VRS プロファイルで設定された解像度は表示されません。スキャン/VRS プロファイルで解像度を 600 dpi に設定すると、デバイスの設定は 400 dpi になります。これは、デバイスがより高い解像度をサポートする場合でも、スキャン/VRS プロファイルの解像度設定が 100、200、300、および 400 dpi であるためです。ドキュメントをスキャンする前に、フロント パネルで解像度を変更します。

詳細

上記の操作に関連する望ましくない副作用がモバイル デバイスから取り込まれたイメージに対して生じるのを避けるために eVRS 処理後のイメージの拡大縮小および色変換を無効にするには、スキャン/VRS プロファイルの EVRS 設定を構成します。

eVRS 設定を構成する

  1. [全般] タブの [イメージ補正設定] オプションが選択されていることを確認します。
  2. [詳細] タブをクリックします。
  3. デフォルトでは、[EVRS 設定] ボックスは空で、eVRS コマンド文字列は表示されません。[EVRS 設定のみ] を選択して [保存] をクリックします。

    次のようになります。

    • [解像度]、[色]、[傾き補正]、[自動クロップ]、[自動回転]、および [空白ページの削除] の各設定の eVRS コマンド文字列は、フィールドにすでに存在する eVRS コマンド文字列とともに [EVRS 設定] ボックスに自動的に追加されます。

    • [全般] タブの次の設定は、変更されている場合でも、イメージ処理では使用されなくなりました。

      • [イメージ補正設定] の [傾き補正]、[自動回転]、[JPEG 圧縮]、および [圧縮品質] は無効になります。

      • [ランタイム編集を許可する] の [解像度] および [色] チェック ボックスはクリアされます。これらの設定はデフォルトでは選択されています。

    • eVRS は、[EVRS 設定] ボックスで使用可能なコマンド文字列のみに基づいてイメージを処理します。[空白ページの削除] を除く、[全般] タブの eVRS 関連の設定は無視されます。

    • 生成された eVRS コマンド文字列を手動で変更した場合や、自動生成されたコマンド文字列が変更または削除された場合、変更はスキャン プロファイルの保存時に [一般設定] タブに反映されません。同様に、[全般] タブの設定を変更しても、[EVRS 設定] ボックスの設定には反映されません。

    • 実行時に、Scan Client では、[スキャン設定] 画面でイメージ処理のすべてのオプションが淡色表示されます。

    [EVRS 設定のみ] チェック ボックスをクリアすると、[EVRS 設定] ボックスのすべての eVRS コマンド文字列がクリアされます。

  4. さらに、必要に応じて [EVRS 設定] ボックスにコマンド文字列を入力します。「eVRS コマンド文字列のモジュール」を参照してください。
  5. [保存] をクリックします。

空白ページに対する感度を変更する

スキャン/VRS プロファイルの [全般] タブで [イメージ補正設定] オプションと [空白ページの削除] オプションを有効にした場合に、空白ページと空白以外のページのグループをスキャンすると、空白ページがすべて削除されなかったり、空白以外のページが削除されたりします。この問題を回避するには、空白ページの感度を増減させる必要がある場合があります。

次のパラメータによって、空白ページの検出感度を制御します。

  • CBlkPage.Min_Count_Edge.Int

  • CBlkPage.Min_Count_Black.Int

「空白以外」については、ブロック内の「黒」の総数と、あるピクセルから次のピクセルへの十分に大きな移り変わりと定義される「エッジ」の総数の 2 点が監視されます。

デフォルトでは、MIN_COUNT_BLACK は 300 dpi に対して 450 です。dpi に応じて変動します。たとえば、200 dpi の場合、450 * 2/3 * 2/3 = 1800 / 9 = 200 となります。

デフォルトでは、MIN_COUNT_EDGE は 300 dpi に対して 75 です。dpi に応じて変動します。

ブロックのいずれかが黒いピクセルまたはエッジのしきい値を超えると、ページは空白ではないと見なされます。これらのしきい値を設定して、空白ページの感度を制御できます。

  1. スキャン/VRS プロファイルの [詳細] タブをクリックします。
  2. [EVRS 設定のみ] を選択します。
  3. [EVRS 設定] フィールドに、次の文字列を入力します。_LoadSetting_<PropertyName="CBlkPage.Min_Count_Edge.Int" Value="300" Comment="DEFAULT 75" /> and/or _LoadSetting_<PropertyName="CBlkPage.Min_Count_Black.Int" Value="500" Comment="DEFAULT 450" />

    XML 文字列には、イメージ補正プロセスの動作を変更する VRS 設定 (またはプロパティ) が含まれています。実行時に、システムはこれらの追加設定を使用してイメージを強化します。これらのパラメータを大きな値に設定すると、空白と見なされるページが増えます。