状態

状態とは、プロセスが開始から完了までに通過する変化を指します。状態を使用して、特定のジョブのステータスや完了率を監視します。たとえば、小包の注文は、注文確認済み > 梱包済み > 発送済み > 配送中 > 配送済みなど、一連の定義可能な状態を経由します。

状態の作成」を参照してください。

アクションを状態に関連付けたり、状態をアクティビティに関連付けたりできます。アクティビティが保留中になって、ジョブの状態が変化すると、アクションが開始されます。ジョブのライフタイム中の任意の時点でジョブの状態が変化したときも、アクションが開始されます。たとえば、ジョブのプロパティを表示するとき、または SDK の API を使用したときに、状態が変化することがあります。

次のアクションの中の 1 つまたはすべてに状態を関連付けることができます。

再起動アクション

特定のアクティビティをバイパスし、ジョブが特定の状態に達したときにプロセス内の別の時点でジョブを再起動するには、再起動アクションを使用します。

たとえば、従業員のオンボーディング プロセスでは、ジョブの次の状態を定義します。

  • 新規従業員 (0%)
  • 機密事項取扱い許可承認済み (50%)
  • 従業員オンボーディング完了 (100%)

新規従業員に機密事項取扱い許可が与えられていない場合、ジョブはプロセスの開始時点にロールバックまたは再起動されます。


また、ジョブの状態が変化したときに、埋め込みプロセス内の特定のアクティビティでジョブを再起動することもできます。

再起動アクションを適用するには、ChangeJobState API を使用します。

イベント アクション

ビジネス イベントを状態に関連付けて、ジョブの状態が変化してアクティビティが完了したときにイベント アクションが実行されるようにするには、イベント アクションを使用します。

たとえば、最新のリアルタイム レポートを作成するには、銀行取引プロセスで顧客口座の新規作成、住宅ローンの承認などのビジネス イベントを定義してから、状態を使用して承認済みの住宅ローンを記録します。

イベントを発生させる場合は、状態イベント識別子を使用します。状態イベント識別子は状態イベントを識別して記録します。

イベントの特定のフィールドの情報を監視して抽出するには、イベント パラメータをプロセス変数にマップします。

新しいジョブ アクション

プロセスを状態に関連付けるには、新しいジョブ アクションを使用します。ジョブの状態が変化した場合にシステムがプロセスを生成して特定のアクションを実行するように、状態を設定します。関連付けられたプロセスはメイン プロセスから完全に独立しています。要件に応じて、新規ジョブを自動的に実行できます。

たとえば、商品配送プロセスで小包注文の状態が配送中から配送済みに変化した場合、システムは顧客への請求書送信という独立したプロセスを起動できます。