画像クリーンアップ プロファイル プロパティ ウィンドウ

画質を向上させてから画像の処理を行うには、画像クリーンアップを使用します。これにより、さまざまな画像クリーンアップ メソッドを追加して、抽出結果を向上させることができます。プロファイルを作成しておく、アドバンスト ゾーン ロケータでゾーンを構成する際に使用できます。

カラー画像の処理時に画像の前処理メソッドを使用している場合、カラー画像は、その後の処理で使用するダブルトーンの白黒画像に自動的に変換されます。

[プロジェクト設定][画像クリーンアップ] タブを開いてからサンプル画像を選択すると、その画像が [画像クリーンアップ] ウィンドウの上部に表示され、[クリーンアップ実行前] および [クリーンアップ実行後] のビューを比較することで、画像に適用したフィルタの効果を確認できます。マウスを使用して画像を移動し、マウス ホイールを使用してプレビューを拡大および縮小します。

画像クリーンアップの品質は、それぞれのメソッドの層の順序に依存します。クリーンアップ メソッドのリストでアイテムを移動するには、上/下ボタンを使用します。

左下のペインには、このクリーンアップ プロファイルに追加されたすべての画像クリーンアップ メソッドが表示されます。いずれかのメソッドを選択すると、右下のペインの内容が動的に更新されます。

このウィンドウの右下のペインに表示される内容は、選択した画像クリーンアップ メソッドに応じて異なります。このプロファイルには、必要に応じて次のクリーンアップ メソッドを組み合わせて追加できます。

[詳細スペックル除去]

この設定により、消し跡などの不適切なマークやフォームの背景の一部によって発生した、スキャン時に除去されない BLOB または連結したピクセルを除去します。このメソッドを使用して、取り消し線が引かれた印字を含むドキュメントを見つけることもできます。

[文字スムージング]

この設定により、文字のエッジを滑らかにして認識されやすくします。

[スペックル除去]

この設定により、文字の周囲の単一のドットやノイズを取り除いて認識されやすくします。

[改行を埋める]

この設定により、行間を埋めて認識されやすくします。

[改行を埋める + 保持]

この設定により、改行を埋めて、縦線と横線を保持します。

[軽い厚フィルタ]

この設定により、隙間を埋めてオブジェクトを拡張し、認識されやすくします。

[ラインを削除]

この設定により、実線、点線、または破線の縦線と横線を除去して、近接したコンテンツが認識されやすくします。

[スムース + クリーン]

この設定では、小さい構造を除去し、エッジを滑らかにして、コンテンツが認識されやすくします。

[スムース + クリーン + 保持]

この設定により、縦線と横線を保持しながら、小さい構造を除去し、エッジを滑らかにして、コンテンツが認識されやすくします。

[厚フィルタ]

この設定では、隙間を埋め、オブジェクトを拡張して、コンテンツが認識されやすくします。

[薄フィルタ]

この設定により、オブジェクトのエッジを除去し、構造を微調整して、コンテンツが認識されやすくします。

次のボタンを使用して、画像クリーンアップを管理できます。

[追加]

このボタンを使用して、[画像クリーンアップ メソッドを追加] ウィンドウを開き、メソッドを選択して、[画像クリーンアップ プロファイル] ウィンドウに追加します。

[削除]

このボタンを使用して、選択したメソッドをリストから削除します。

[上へ]

このボタンを使用して、[クリーンアップ メソッド] リストでアイテムを上に移動します。このリストの順序によって、クリーンアップ メソッドの処理順序が決まります。画像クリーンアップの結果は、フィルタの順序に応じて変化します。

[下へ]

このボタンを使用して、[クリーンアップ メソッド] リストでアイテムを下に移動します。このリストの順序によって、クリーンアップ メソッドの処理順序が決まります。画像クリーンアップの結果は、フィルタの順序に応じて変化します。

ウィンドウの下部にあるボタンの説明は、「共通 Transformation Designer ボタン」を参照してください。