Kofax Clarity 認識エンジン

この認識エンジンは、ページ認識とゾーン認識の両方に使用できます。

この認識エンジンを使用するには、別のライセンスが必要です。

Kofax Clarity 認識プロファイルとサーバー間の通信は、ポート 443 を使用します。ファイアウォール設定でこのポートが開いている必要があります。

Transformation Designer でのテスト中または実行時に Kofax Clarity を使用して認識を実行すると、インターネット接続が確立されるたびにページごとに 1 つのボリューム ライセンスが消費されます。プロジェクトの構成時およびテスト時にランタイム ライセンスの消費を減らすため、Kofax では、選択済みの画像のみで Kofax Clarity のテストを実行し、別の認識エンジンを使用して他のテスト画像またはトレーニング画像に対する OCR を実行することを推奨しています。

構成時には、フォールバック認識エンジンを構成せずに、この認識エンジンを何度か実行することをお勧めします。これにより、すべての機能が正常に働いて、利用可能な場合は適切なインターネット アクセスが確保されます。

ページ認識またはゾーン認識のいずれかを使用できるメリットが実現されるのは、Kofax Clarity がクラウド コンピューティングのスケーラビリティを使用して、インターネット接続経由で光学式文字認識を実行するからです。このクラウド アーキテクチャには、OCR 処理をKofax TotalAgility サーバーからオンラインに移行できるという別のメリットもあります。送信されるすべてのデータは HTTPS 接続を介して暗号化されます。

Kofax Clarity で使用されるクラウド サービスは、独立した認定セキュリティ評価者によってレビューされ、PCI DSS 3.2 に準拠しているか判断されます。したがって、クラウド サービス プロバイダが提供するインフラストラクチャおよびプラットフォーム コンポーネントでは、クラウド サービス プロバイダが確実に準拠していると言えます。

ページ認識

Kofax Clarity ページ認識は、Kofax Clarity ページ プロファイルが構成されている場合に使用されます。

[認識モード][テキスト モード] に設定されている場合、この認識エンジンは画像上の任意の場所にあるテキストを認識することに特化しています。たとえば、人や場所の写真、道路標識、ID カード、名刺などです。これらの画像は歪んだり、遠近感に問題があったり、反射光がまぶしい部分があったりする可能性があるため、Kofax Clarity でこれらの問題を解消し、OCR の結果を成功させることができます。

[認識モード][ドキュメント モード] に設定されている場合は、この認識エンジンを使用して、従来の紙のドキュメントやフォームを認識することもできます。

ゾーン認識

Kofax Clarity ゾーン認識は、Kofax Clarity ゾーン プロファイルが構成されている場合に使用されます。このゾーン プロファイルは、[アドバンスト ゾーン ロケータ] でのみ使用できます。

Kofax Clarity のゾーン認識では、固定形式のドキュメント用に設計された [アドバンスト ゾーン ロケータ] のクリーン ゾーン スニペットを使用します。

Kofax Clarity ゾーン プロファイルをデフォルトの認識プロファイルやフィールド再読み込みプロファイルとして使用することはできず、混合印刷プロファイルの入力として使用することもできません。

ゾーン認識を最適化するために、個々のゾーンを含む 1 つ以上のページがバンドルにまとめられ、Kofax Clarity に送信されます。バンドル内のページごとにボリューム ライセンスが 1 つ消費されます。

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