ロケータの代替

ロケータ アルゴリズムは、一連の候補を作成します。一部のロケータ メソッドは、すべての候補のサブフィールドとして複数のデータ アイテムを返します。たとえば、[注文グループ ロケータ] は、注文番号や注文日付などの複数のサブフィールドを返し、データベース ロケータはデータベース レコード セットを返します。一方、[形式ロケータ] は、1 つのサブフィールドの候補のみを返します。形式ロケータの場合、抽出フィールドに直接マッピングしますが、[注文グループ ロケータ] の場合は、抽出フィールドをロケータ サブフィールドにマッピングします。サブフィールドを返すロケータの場合、各サブフィールドには、候補の信頼度とは異なる信頼度値が設定されます。

候補は、信頼度に応じて重み付けされます。評価ステップにおいて、ロケータのプロパティで指定した追加設定に基づいて、ロケータは各候補を比較します。その評価に基づいて、各候補には 0%~100% の信頼度値が割り当てられます。

たとえば、年を表す 2 桁の数字が含まれた MM/DD/YY という日付を抽出する日付形式が [形式ロケータ] に定義されている場合について考えてみましょう。ドキュメントには、「[11/08/2004]」 および 「[12/07/04]」 という日付が存在しているとします。形式は両方の日付と一致します。ただし、完全に一致する 2 番目の日付のみが 100% の信頼度を持ち、「[11/08/2004]」 という最初の形式は 「[11/08/20]」 のみが一致するため、この日付の信頼度は 92% とわずかに低くなります。両方の候補が返されますが、より適したものがフィールドに割り当てられます。