広範囲方向検出の有効化

自動回転を使用している場合に、処理を行ってもいくつかのドキュメントが正しく回転されてないときは、[広範囲方向検出] を使用できます。

このさらに完全な方向検出方法は実行するのに長い時間がかかる可能性があるため、他の回転設定では不十分な場合に限り使用することをお勧めします。これは、[広範囲方向検出] 設定がプロジェクトに対して固有であるからです。すべてのクラスとドキュメントがこの設定を使用して処理されるため、認識時間は長くなります。

この設定の最も一般的な用途は、次の構成のプロジェクトです。

  • ドキュメントが正しく回転されていないクラスで、コンテンツ分類、またはレイアウト分類とコンテンツ分類の組み合わせが使用されている。

  • デフォルトのページ プロファイルで OmniPage 認識エンジンが使用されている。

    この構成の場合、回転は分類時にのみ実行されるため、クラスが別の認識エンジンを使用するように構成されていても、回転には反映されません。

さらに完全な方向検出を実行するようにプロジェクトを構成できます。以下の手順に従って、設定します。

  1. [プロジェクト] タブの [構成] グループで、[プロジェクト設定] [プロジェクト設定] アイコン を選択します。
  2. [認識] タブを選択して認識設定を表示します。
  3. OmniPage ページ認識プロファイルを開きます。

    印字に OmniPage ページ プロファイルによる混合印刷認識を使用している場合は、[混合印刷ページ認識プロファイル] ウィンドウで [背景を削除] 設定をオフにする必要があります。[背景を削除] をオンにすると、一部のドキュメントが予測どおりに回転しない場合があります。

  4. 認識プロファイル ウィンドウの [一般設定] グループで、[広範囲方向検出] を選択します。
  5. [OK] をクリックして、認識プロファイルの設定を保存します。
  6. 必要に応じて、[OK] をクリックして [プロジェクト設定] ウィンドウを閉じます。
  7. 必要に応じて、正しく回転しない一部のドキュメントに対して分類設定をテストして、改善されるかどうかを確認します。
    この設定を有効にした場合と有効にしなかった場合で、いくつかの分類ベンチマークを実行することをお勧めします。これらのベンチマークは、正常に回転されるドキュメントが増えたかどうか、およびパフォーマンスの低下が許容されるかどうかを判断するのに役立ちます。

    プロジェクトが [分類なし] で構成されているときは、オンデマンドの OCR が必要な場合に限り、回転が実行されます。つまり、次のいずれかを実行できます。

    • オンデマンドの OCR が実行されたときにすべてのドキュメントが回転されるように、デフォルトのページ認識プロファイルで [広範囲方向検出] 設定を有効にします。
    • 新しいページ認識プロファイルを作成し、[広範囲方向検出] を有効にして、問題のあるクラスにのみ割り当てます。

    オンデマンドの OCR を実行すると、関連するすべてのドキュメントに [広範囲方向検出] を使用して回転が適用されます。

  8. 必要に応じて、[OK] をクリックして [プロジェクト設定] ウィンドウを閉じます。
  9. プロジェクトの変更を保存します。